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自分を惨めにする方法

NVC「人と人との関係にいのちを吹き込む法」これを読んでいる。

その中の一説、

自分の人生を惨めなものにしたいと心底願うのであれば、ぜひとも他人と自分とを比べればいい

そのためのエクササイズとして、

モーツァルトが十代までに操った言語を列挙して作った名曲をあげる。そして自分は今現在どの段階でどんなことを達成しているか考えて、モーツァルトが12歳までに成し遂げた業績と比べてみる。そしてわたしとモーツァルトの違いを考えてみるというもの。

モーツァルトとわたしの比較

こんな激しいエクササイズをわざわざしなくても、モーツァルトとわたしを比較したりなんかしない。だって明らかに違うって知ってるから。相手は天才&超有名人だって思っているから。

わたしの周りの人との比較

でも、大学時代の同級生とはどうだろう。社会人1年目の同期とはどうだろう。保育園のママ友とはどうだろう。無意識に比較することはないか。

FBを開くと、
今年の夏はマカオです〜!高層階のホテルから見えるオーシャンビューとその横に素敵なティーセットとお洒落ケーキでーす!という写真をみて心がうずくことがある。
Aさんと一緒に〇〇セミナー開催しました!たくさんの仲間たちのおかげで無事、満員御礼でした!いつも応援してくれてありがとうございます!
といった投稿をみた時、心が少しささくれ立つことがある。

いいな!わたしもおしゃれなティータイムしたいな。でもわざわざUPしなくてよくない?
志が同じ仲間とイベント開催するなんて羨ましい。わたしもやりたいのに!

そんな気持ちがちょくちょく出てくる。
その後、ちょっとだけ、自分に何かが足りなくて惨めな気持ちになる。
他人と比べても仕方ないじゃん!って頭ではわかってても、やっぱり時々やってくる。

無意識に比較する私たち

どうやら人は、相手と自分を無意識でも比較する生き物らしい。

例えば、熟練のコーチを相手に、わたしがコーチングをすることになったとする。相手は、総コーチング時間1000時間。わたしはたったの10時間とする。相手は1000時間という事実だけなのに、相手の経験と自分の経験を無意識に比較して、うまくいかなくてヘタッピってバレて馬鹿にされてしまうじゃないか、と恐れ慄いてしまう。

マカオに行った友達をFBで見たことも、1000時間のプロコーチにコーチングすることになったことも、事実は一つなのに、自分の解釈・捉え方でその後の選択が全く変わってくる。

なぜ、マカオに行った友達を羨ましいと思ったのか、
1000時間コーチに下手がバレて恥ずかしいと思ったのか、ふと立ち止まって、そのこと自体に好奇心をむけて考えてみるといい。

"人生は選択の連続だ"

私たちはいつも、常に、何かを選択して生きている。友達を羨ましいと嫉妬してモヤモヤしてわたしだってオシャレな店にいくもんね!とオシャレ写真をFBにアップする選択も、
1000時間コーチにビビって自分らしいコーチングができなくなる選択も、自分次第だ。

「相手と自分を絶対に比較しないようにすること」は、正直ちょっと難しい。でもその比較して差に注目して惨めになる前に、その事実を受け止めて、今自分がどう感じているかじっくり観察して向き合ってみると、どういう気持ちが芽生えているかに気づくことができる。

比較した時、惨めにならない方法

それは自分が今、事実をどう捉えているかに気づくこと。

自分の感情に気付いて、その上で自分の心が惨めになんかならない選択をするしかない。

□マカオに行った友達の写真
→マカオいいなぁー羨ましいなー高層階ホテルのルームサービスいいな
→あれ、わたしそもそも私高所恐怖症だから高層階別にそんなにうらやましくないぞ。マカオもいいけど、日本十分好きだぞ!そんなにうらやましがる案件じゃなかった
□1000時間コーチ相手にコーチング
→ヤバイ、ヘタッピってバレてしまうんじゃないか恥ずかしい
→あれまてよ、コーチングをやることは変わらないんだから、ここは思いっきりぶつかって、フィードバックもらえたらめちゃくちゃラッキーじゃない?腹括って思いっきりやってみるか!

他人と比較してしまうのは、仕方がない。するなといっても無理そうだ。
どうしても、比較してしまった時は、飲み込まれずに、踏み度止まって、目の前にある事実だけに集中して、よーく考えてみたい。何をうらやましく思っているのか、何に恐れ慄いているのか。その何に気づければきっと選択が変わってくる。

惨めではなく、自分が楽しくなって誇らしくなって、面白い選択をすることがきっとできるはずだ。

それか、だれかと比較していることに気付いたら、自分とモーツァルトと比較していると同じことだぞ!と思って、馬鹿らしいと笑い飛ばしてしまえばいい。

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坂口佳世|ぐっち
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