子どもの癇癪が手に負えなくて辛い時、親としてやるべきこと

癇癪持ちの子どもの相手は、思ったよりも大変である。

この事を知っているのは「実際に子どもが激しい癇癪を【日常茶飯時に】起こすことがある」保護者かな、と私は思う。

かくいう私も、癇癪持ちの子供がいます。

「週1くらいならうちもあるよ」なんて、悩みを相談したママ友にさらっと言われ、「いいなあ・・・うちなんて毎日よ」と呟いたら絶句されてますが、これ、本当に日常茶飯事なんです。

しかも癇癪って、いつ起こるかわからない。

親から見たら「そんなことで!!???」って目がまんまるになる
ちょっと悪い言い方で言うと「大人からしたらどうでもいいしょーもない理由」だったりするけど。

子どもの「癇癪スイッチ」は、いとも簡単に入ってしまうのだ。

癇癪持ちの子どもを育てて辛いこと

癇癪持ちの子どもを育てていて辛いなあと思うのは3つ。

一つ、説得が全く効かないこと。

どう言えばわかりやすいかなと考えたが、いわば頑固爺さんに「老人ホーム入らない?今しんどいでしょ?」とか色んな手を変え品を変えて説得に向かうも、瞬殺される感じ。(例えが悪いかな)

とにかく何を言っても話が通じないのだ。
アーユースピークジャパニーズ?と言ったこともある(返り討ちにあったが)


そして二つ、「突発的に起こる」ということ。

さっきまで機嫌よく遊んでいたのに、いきなり「ギャー」と怒り出す。
え?なんで?どうした?と頭をフル回転させ
現場検証や事情聴取のように過去の事や発言、そして現場を調べて原因を洗い出すも、全くわからないのだ。
しかも「これかな?」と答えを言って間違った場合、まさに火に油。
さらに癇癪が酷くなってしまうのだ。
ノーヒントで答えは一回勝負。
なんと難しい激ムズな回答者に保護者は突然置かれてしまうのだ。


そして最後「場所を問わず」なのも困りもの。

先程も述べた通り「突発的」に起こる癇癪。
場所が室内だろうが外だろうが関係ない。

少なくとも私の子はそうだった。

駐車場でも、玄関でも、外出先でもお構いなし。
スイッチが入ったらそこから全力!
周りの目が気になるし、ヤバいと思っても、収まるものじゃない。
それが癇癪というものなのだ。


「辛いなあ」と思った時やるべきこと

癇癪持ちの子育てをしていて思うことは。
とにかく「辛いなあ」だった。

突然始まる子どもの癇癪。
忙しい時でも当然のように起こり、そして終息まで時間がかかる。
ちなみに本日は二時間。
癇癪の理由は「トイレに行きたかった」という原始的な理由。
我が家のトイレは混雑してないが、何がトイレへの道を阻んだのか。
それを知るよしもない。

だからこそ、まずは保護者のメンタルを整えることを大切にしてほしい。

「また始まったよ・・・」とうんざりすることもあるだろう。
しかし、それだとこちらのメンタルはざわざわしている状態から子供に向き合う事になる。
そうなると結局、こちらもイライラしてしまい、どかーん!と親も癇癪を起こすことになってしまいかねない。

相手は子ども。
何かしらの理由があって「何かを親に伝えたい。でも感情がくっついてきた。離れない!もう止められない!うがー!!」っていう、なんともやっかいな遠回りで私達に伝えようとするのだ。

一体何なんだ?と、まずは子どもの言いたい事が聞けるタイミングだと思ってほしい。

そして、今回の癇癪は子どもと「どんな距離」で話をするのか、その距離を測ってほしい。
近づいて「うん、うん」って話を聴いてほしいのかもしれない。
もしくは「これ買ってくれなきゃやだ!」というものかもしれない。
わかる、親としてはわかるが、親だってこっちの立場や思いもある。
譲れないものは譲れないものとしつつ、「今回はどれくらいから攻略していこうか」くらいの距離の図り方をまずは見てほしい。

次に、これは案外効果が私はあったのだが
場所を変えるのも、気持ちの切り替えには案外有効である。
環境の中でなにか気に入らないこともあるのかもしれない。
気持ちの切り替えができない場合もあるだろう。
そんな時にはぜひ「別の場所」で話を聴いてみてほしい。
時間は必要かもしれないが、案外スッと気持ちが切り替わって落ち着くことがあるかもしれないから。


そしてこれは一番重要なこと。
絶対に、1人で何とかしようとしないこと。
癇癪を起こす子どもは、それはもう手に負えなくて、親としてのそれまでのプライドや経験なんて、吹き飛ぶくらいのエネルギーなのだ。
しかもそれが頻回になると、もうノイローゼのようになってしまい、自分のメンタルがやられてしまう。
臆せず周りに頼ればいい。
親に仲裁に入ってもらう、カウンセラーに話を聴いてもらう、専門家に相談してみる、学校や園の先生に普段の状況を聞いてみる、など・・・
癇癪のエネルギーは膨大で、到底1人では抱えられない。
周りを頼って、協力しながらやるといいと、私は痛感している。
情けないとか、親失格だとは思わないでほしい。
いつでも爆弾を抱えているようなもので、常に緊張感と隣合わせなこともあるのだ。
頼れるものはいっぱい頼って、いっぱい色んな情報を集めればいい。

さいごに

私も癇癪持ちの子どもを育てて「子育てが楽しいとか思える人ってうらやましい」と常々思う。
でも、癇癪は子どもが「伝えたいけれど伝え方がわからない」「感情を出したいけれど出し方がわからない」という思いが形になったのかなと思うこともある。
だから抱え込まないで誰かと悩みを共有してほしい。
そう思いを込めて、最後にしよう。


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