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「無償の愛」をくれるのは、親ではなく子供の方だった。
「ママ、世界一可愛いよ」
とある日。
私は混み合う駅構内を歩いていた。
改札に向かって速足で歩いていると聞こえてくる、可愛い子供の声。
思わず、声の方へ視線を動かしてしまう。
すると、そこにいたのは2,3歳の男の子とママ。
ママは、大変失礼な表現をすると「思春期の恋愛市場では目立たないタイプだったのでは?」と思われる雰囲気だった。←なんだそれ。
2人の会話はエスカレートしていく。
「ありがとう!ママも〇〇ちゃん大好き!!」
「僕も大好きだよ!!」
「うーん、(*´ε`*)チュッチュ」
いや、容姿がどうこうじゃない。
確かに子供は可愛いし、お子さんはママが大好きなのだろう。
でも、この人混みで。
駅構内でみんながスタスタ歩いているど真ん中でやる??
ちょっと呆気にとられた。
そして「幸せだね、ママ」と思った。
そう、子育てってやっぱり幸せなのだ。
「小さな彼氏説」は本当だった
母になる前。
私よりも先に出産をした友人から「男の子は小さな彼氏みたいで可愛い」と、よく聞いていた。
正直、そういう発言が「マザコン男子」を生むような気がして、私は何だかあまり好きではなかった。
実際に長男を生んだ後も、0,1歳位の時は授乳とオムツ交換のエンドレスリピート。
「コレの一体どこが彼氏なんだ?まるで介護なんですけど…」と1㎜も「彼氏」と感じる事がなかった。
ところが。
長男が2歳になった頃、突如「彼氏感」を出してきた。
哺乳瓶の漂白剤を購入した時、玄関に置いておいたら「これ運びたい」と言い出したのだ。
中身が1リットル位入っていたので「無理だよ」と止めたものの、無事にキッチンまで運ぶ事ができた。
こんな重いモノが持てる事に私は本気で驚き「凄いね!力持ちじゃん!!」と、興奮気味で褒め称えた。
すると長男は気分が良かったようで、それ以降買い物をすると率先して荷物を持つ様になった。
ある時は「ママは女の子だから荷物を持たなくて良いよ」なんて、少女漫画にも出てこないようなセリフを吐きだした。
一体どこで覚えてきたのやら…💦
平仮名が書けるようになると、保育園から持ち帰ったお絵描きには
「まま だいすき」
「まま ありがとう」
等と、書かれていた。
因みに今は次男がこのステージにいる。
子供こそ「無償の愛」をくれる
そう考えたら子供ってスゴイ。
私だってもう「女の子」なんて言われるような年齢ではない。
「大好き」なんて、子供以外から言われない(笑)
日々は余裕がないし、ニコニコしていない自信もある(笑)
どんなにられても、どんな容姿の親でも。
子供は「大好き」と言ってくれる。
手で「コチョコチョ」のジェスチャーをしただけで笑ってくれる。
抱きしめたら、喜んでくれる。
あぁ、幸せだ。
子供を抱きしめる時間が、今までの人生のどの時代よりも幸せ。
これ以上の癒しを経験した事がない。
親はついつい子供を評価してしまう。
オムツ外れの時期から始まり、読み書き計算ができたとか、運動神経が良いとか、就学すればテストの点数だとか。
何よりも日々の暮らしでは「自分の思い通り」に、子供が動いてくれた時にご機嫌になりがち。(テキパキ行動する…とか)
でも、子供は正真正銘の無償の愛をくれる。
日々は慌ただしいし、人を育てるという責任にプレッシャーを感じる事も多いけれど。
「二児の母」になれたという、身に余るほどの幸せを大切にしよう。
うん。
本当に最高だよ。
私も、ひたすら子供に「大好きだよ」「大切だよ」「宝物だよ」と伝え続けよう。
<あとがき>
余談ですが、私は子供に「ママ」と呼ばせるのが恥ずかしくて自ら「ママ」と名乗った?事はありません(笑)
今日もありがとうございました。
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