「日立の壁」by 東原敏昭
日立が危機から脱出した話は、元会長の川村隆氏の本を読んでいたので、ちょっとまたかという思いもあったが、この本は少し違っていた。
河村さん、中西さんという大物から日立のトップを引き継いだこの本の著者の東原さんは、まだまだ残っていた大企業病の克服に注力することになり、その内容は興味深いものだった。
本人曰く、自分はエリートサラリーマンでもなければ、将来を嘱望されていたわけでもないとのことだが、現場で様々な経験を積んできたことが、大企業病を直す原動力になったのだと思うし、前会長の中西さんもそういう点を期待したのだと思った。
従業員も非日本人が半数を超えるグローバル企業になった日立は、これからも様々な試練が待ち構えていると思うが、その時々に素晴らしいリーダーが出てくることを期待したい。改革は一度では終わらないと思う。
読んでスカッとした内容だった。評価は5/5です。
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