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「アキラとあきら」by 池井戸潤

池井戸さんの本はかなり読んでいて、この本もかなり前に買ったものの、なぜか積読状態で放置されていた。どうしてこれまで読んでいなかったのか理由はわからないが、今回ようやく読み終えた。

メインの舞台設定はメガバンクであるが、そこで働くまでの主人公2人の生い立ちを詳しく記述することで、物語に厚みを与えている。そして主人公2人が大きな危機に協力して立ち向かうストーリーをドラマチックに書いており、まさしく池井戸ワールドの展開を見せている。銀行における業務内容は作者の得意とするもので、併せてM&Aの背景や実務もしっかり記述されて、あっという間に読み終えた。

ついでにこの本を読んだあと、アマゾンプライムでこの小説が原作の映画を観た。おもしろくない訳ではないが、ストーリーが原作をかなり端折った形で展開するので、小説を読んでいない人は十分理解できるのかなあという気がした。

小説自体は、5/5の評価で良いと思った。

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