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「時ひらく」by 辻村深月、伊坂幸太郎、阿川佐和子、恩田陸、柚木麻子、東野圭吾

三越創業350年の企画として、人気作家6人が三越百貨店のアンソロジーとして6つの物語を紡いでいる。本の表紙は、三越の包装紙のデザインを使っている。

6人の作家それぞれの文体も手法も違うのと、350年という歴史のため今と昔の時代を行き来するような内容も多くて、少しお酒をちゃんぽんして飲んだような酔った気分を味わった感じ。

関西にいると三越百貨店は、昔北浜にあったけれど撤退して、その後三越・伊勢丹として大阪駅ビルに出店したが、これまた撤退したこともあり、あまり馴染みがないデパートではないかと思う。

昔東京に住んでいたとき、何回か三越に行ったが、確かにあの有名なライオンが入口に鎮座して、中も由緒正しいというか、やや古臭いイメージのデパートだったような記憶がある。あれから20年以上も経っているので、中は改装されているのかどうか?

各物語は短編ではあるが、当代の有名作家なので、それぞれ面白く読ませる内容になっていると思った。

評価は、5/5です。


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