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「UNLEARNING 学びほぐしが会社を再生する」by 安嶋 明

事業再生ファンドの日本未来キャピタルを運営する著者が、大企業から切り離されたH社の再生をUnlearningを行いながら、推進する話である。H社の事業再生はまだ道半ば状態であるが、それだけUnlearningするというのは簡単ではないということだ。

筆者の会社が株主として、Hands-onで再生を図るが、その手法はファシリテーションを何度も繰り返しながら、会社のビジョンを個人のビジョンにまで落とし込んだ後、実行計画、実行とPDCAを回し続けるというもので、ある意味オーソドックスではあるが、古い考え方に凝り固まった組織と個人の変革はそう簡単ではないということが、この本を読むとよく理解できる。

自分が働く会社も100年以上の歴史があり、位置する業界は保守的な体質がまだまだ強く残るため、組織的にも硬直化が進んでいる気がして、この本で書かれているようにUnlearningが必要ではないかと思うが、それにはこの本の著者が担ったような強いリーダーシップが求められるのは間違いない。

実際の出来事を使っていて、読みやすくわかりやすい。評価は5/5です。

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