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「岸惠子自伝」by 岸 惠子

この本は、単行本が2021年6月に出版されて、自分は2022年7月に購入しているが、いつものように買っても直ぐに読まないのは自分の悪い癖だと思っている。そういう中、本屋で文庫本が出版されているのを見て、「ああ、もう文庫本も出たのか、そろそろ読まないといけないなあ」ということで、読みました。

著者は、2020年5月に日本経済新聞社の「私の履歴書」に自伝を書いていたことは覚えているが、その内容とこの本の内容が同じなのか、どうなのか全く覚えていないので、完全に新しい本として読んだ。

女優として成功している中、24歳という若さでフランス人と結婚するためパリで生活し始め、女の子1人を授かるが、夫の浮気もあり41歳で離婚し、一人娘と暮らし始める。その後、ジャーナリズムに身を投じたり、女優を再開するなど、何事にも積極的に対応する行動力は素晴らしいものがある。

本の副タイトルにある「卵を割らなければ、オムレツは食べられない」が示すように、自ら殻を割って人生にチャレンジしてきた著者の生きざまが冷静に、しかし熱情をもって語られる内容は、生き方みたいなものを教えてくれる。

本の評価は5/5です。

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