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「居場所」by 大崎 洋

著者は有名な吉本興業の会長である大崎洋氏だが、最近会長を辞任し、関西万博に専任することが発表されていた。

この本は、世間一般で言われていることと若干異なるような「しないこと」12をテーマにご自身のこれまでの生き方を含め、考え方が示されたものとなっている。

書かれている内容に一貫するのは、「自分を追い詰めずに、肩の力を抜いて生きていきませんか」、という考え方だと理解している。これは著者が本人曰くあまり出来の良くない学生であり、社会人でも窓際族であった経歴からくるものと、100年以上も続く大衆芸能事務所が抱えていた膿に対峙しなければならなかった事情から来るものだと自分は理解しながら読んでいった。

多分、それは間違いではないのではないと思うが、加えて2人の息子さんが共にうつになり、社会人として脱落しかかったということがこの本を書く動機になったと著者が述べている。従って、困っている人、弱っている人へのやさしさが出ている内容である。

当然、世間を騒がせた上場廃止問題や創業家との対立、闇営業問題等へのコメントも率直に語られている。

サラッと読める本ですが、「言いたいことはわかる」という箇所が多かった。評価は、5/5です。

*現在、オバマ前米国大統領の自伝「A PROMISED LAND」の原書を読んでいるが、750ページ位あってなかなか進まないので、この1週間で読み終えた本は、この大崎さんの本だけになった。

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