「PERSONAL HISTORY」by Katharine Graham
これは、元アメリカ ワシントンポスト紙のCEO兼発行人のキャサリン・グラハム氏の自伝である。写真の通り、原書で読んだが約650ページもあって、読んでも読んでもなかなか先に進まなくて、途中で投げ出したくなったが、ウォーターゲート事件までは読み進まなくてはならないと頑張って、どうにか読み終わることができた。
実は、この本の翻訳本を以前持っていたが、全く読まないまま放置して、最後はブックオフにタダ同然で売ってしまった記憶があり、もう手元には残っていない。
そういう過去もあって、リベンジではないが、今回改めて原文で読んでみた。Personal Historyという表題の通り、著者の人生を幼い時代から学生時代、社会人時代、結婚し妻であり母親としての時代、夫の自殺によりワシントンポスト紙の発行人兼社長となった時代を細かく記録したものである。
これを読むと、第二次世界大戦前の米国における上流社会の生活の様子や大戦中の生活状況が書かれていて、それを読むと必死に戦っていた日本とは全く世界が違っており、日本が勝てるはずはないなあと感じた。
この本のクライマックスは、ウォーターゲート事件だが、その時の様子がワシントンポスト側の中心人物の目から書かれていて、大変興味深かった。この事件のことは何となく世間を騒がしていた記憶があるが、改めてこの本を読んで、どういう事件だったのか理解した。
Kindleで和訳の「わが人生」が読めるようだ。この本の評価は、5/5です。