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「上流階級 富久丸百貨店外商部 其の一」by 高殿 円
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この本の単行本は2013年に発売されている。元は竹内結子主演のドラマだったらしい。ドラマはもちろんのこと、小説も最近まで全く知らなかった。
小説としては、4冊発行されており、まず第一巻を読んだ。大変面白った。百貨店の外商がどのような商売をしているかが良くわかる内容ではあるが、単なる企業小説というだけでなく、登場人物の描写が良く書けていると思った。先週読んだ江上剛氏の小説より、良く書けていると思った。
10年以上前の時代背景ではあるが、外商の商売に関しては今も基本的にはあまり変わっていないような気がするがどうだろうか?自分も一応阪急とか大丸とかの外商カードを持っているが、この小説において主人公が担当しているような1回の買い物で数百万を使うレベルではないので、外商担当者に訪問されることもない。
阪急百貨店だと年間あるレベル以上(外商担当者も教えてくれないが、2百数十万円以上ではないか?)の買い物をすると会員用のサロンに入れるCrystal Salonカードが送られてくるが、自分の場合、大きな買い物(例えば時計やバック)をした年でないと送られてこない。
一昨年は少し高い時計を買ったので、送られてきたが、今年は送られてこなかった。その程度の客ではある。まあ、そのサロンと言っても簡単な飲み物があって、ちょっと買い物の休憩ができたり、買い物を一時的に預かってくれるというだけのことではあるが...。
いずれにしても小説として大変面白いので、5/5です。今、其の二を読んでいる。