「運」by 安田隆夫
これは、ドン・キホーテの創業者である安田隆夫氏のこれまでの人生と経営哲学がいっぱい詰まった本である。
ドン・キホーテって、最初ゲテモノ的な商売なのかと思っていて、正直まさかここまでの大企業に成長するとは想像できなかった。しかし、この本を読むと如何に差別化戦略を徹底させたかが理解でき、やはり普通ではないと感動する。
そして、この会社の大きな特徴は、大胆な権限移譲だと思う。売り場の全責任を担当者に任せてしまう、例え担当者がバート社員であってもだ。その徹底ぶりはなかなか真似ができないノウハウで、そこが他社にない強みとなっている。
そうした各自に権限移譲するにしてもなにがしかの基準的なものが必要だと思うが、それが企業理念集の「源流」で、創業者安田氏の経営哲学が細かく記載されている。
この本の副題が、ドン・キホーテ創業者「最後の遺言」と書かれているように、安田氏の想いがいっぱい詰まった内容の本になっていると思う。いろいろ参考になった。
評価は、5/5です。
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