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「イーロン・マスク」by ウォルター・アイザックソン


作者のアイザックソン氏は、元雑誌Timeの編集長ですが、スティーブ・ジョブズの伝記作家としても有名で、最近この本の宣伝も兼ねて、日本のテレビ各局に出演している。

この本を読むとイーオン・マスク氏の狂気と大きなビジョンの世界が理解できる。子供の頃父親からの理不尽な対応とアスペルガーの性格が、時々普通の人間には理解不能な行動や言動をもたらした模様。

彼の製造に関する短納期とコスト削減への狂人的なこだわりは、テスラやスペースXの成功の要因の一端だと納得することができる。

しかし、テスラにしてもスペースXも単なる企業として成功するのが目的ではなく、テスラでは環境問題への解決、スペースXは火星探検を目指すというその企業としてのビジョンは壮大である。

マスク氏の下では働くことは困難を極めるようだが、こうした狂人でなければ世界を変革することはできないのだと理解できた。

上下2冊だが、マスク氏の人物像に興味を惹かれあっという間に読み終えた。評価は、5/5です。


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