「患者の前で医者が考えていること」by 松永正訓
先般人間ドックで消化器に腺腫が見つかり、入院して内視鏡で切除手術をした。6月に大学のゼミの同期5人と会って話をしていたら、一人は初期の食道がん、一人は前立腺がん、もう一人は心臓の不整脈のカテーテル治療、というように年をとるといろいろな病気を発症することが分かった。
自分も今は、かかりつけ医に、高血圧、痛風、コレステロールの薬を処方してもらうため、2か月に一度通院しており、開業医ともそれなりの付き合いもしている。また息子は大学の医局に入って、今は市中病院で働く勤務医だが、来年大学院に行くみたいなことを言っている。
こうしたもろもろの背景もあって、松永先生の大学病院や公立病院での勤務医や開業医としての経験、そして患者に関する考え方等、正しい情報を知りたくてこの本を読んでみた。お医者さんは何を考えて診察をしているのか、どういうお医者さんが良いのか、等率直な意見も述べられているので、いろいろ参考になった。息子は松永先生のような理念を持って診察に当たっているのだろうか、少し不安な気もする。
評価は、5/5です。