キッズキッチンレター6月号
すっぱいってどんな味?
6月は食育月刊です。6月1日土曜日・2日日曜日は大阪のATCホールにてワクワクEXPO
with第19回食育推進全国大会が開かれました。来年の大阪万博に向けてのプレ万博のひとつとして行われました。ほかの地方会場と比べるとコンパクトですが、とても充実して、そして来場者の途切れない大会となりました。
私たちは社団法人キッズキッチン協会・日本かんぶつ協会と合同で、お好み焼き体験コーナーを出店しました。キャベツ・青ネギを切って、混ぜて、焼くだけの単純なものですが、たくさんのお子さんに楽しんでもらえたと思います。ご参加いただきました皆様、講師をされたキッズキッチンインストラクターの皆様、ご協力いただきましたサンクラフトさま、オタフクソースさまに感謝いたします。
10分程度の体験の中で、「うちの子、こんなにできるんや」「家では怖いけど、ここで体験させてもらえてよかった」そんな声を多数いただきました。
少しコツはありますが、お子さんがやる気になっている時がお料理の始め時です。忙しいときにお台所に来てもらっても困るなという時もあると思いますが、少しのことでもお手伝いしてもらいましょう。1つだけ食材を切るのを任せる、見てあげられないときはキャベツやレタスなどの野菜をちぎってもらう、味見係になってもらうなどして、お料理をすることを少し手伝ってもらってください。後から大きな力になると思います。「飽きた!」と出て行ってしまうことも、家では構いません。小さなことをお願いしてできたらそれでOK、全部作る必要はありませんから、まずお家でも始めてみてください。
さて、5月は「すっぱい味」がテーマでした。酸味って何だろう?どんな味だろう、ということで酢を水で薄めて味見をしてもらいました。酸味は食品の基本的な味の一つですが、その強さや質は食材によって大きく異なります。酢やレモンなどの酸っぱさは、主に酢酸やクエン酸といった有機酸に由来しています。醸造酢は米酢、粕酢、柿酢、リンゴ酢と、クエン酸のすっぱい味でレモン。すっぱい味を好むお子さんもおられれば、いやな子も。醸造酢はだめだけれど、レモンは好き、というお子さんもいました。酢、すっぱい味とは言うけれど、どんな味なんだろう?という味の答え合わせをしました。そして酸と中性とアルカリ性のお話をして、お料理に入りました。料理は鶏肉の酢煮、ピクルス、アジアンヌードル、レモンケーキです。どれも酸っぱさが心地よいお料理でした。酢で肉が柔らかくなったり、酢の掛け具合によって塩辛い味付けが変わったり、レモンの酸みが甘味をひきたてたりと、酸味は料理の隠し味的な役割も果たしています。
6月のキッズキッチンは「おだし」がテーマです。
ちびっこクラスは空席ございますので、お出汁体験いかがでしょうか。おいしいものをご用意しております。