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ポジティブな断り方を身に着けよう

こんにちは、米田 @ 富士通でマーケティング変革実行中です。皆さんも、色々な場面で断らなければならない状況に遭遇したことがあると思います。そんな場合に、少しでも状況を丸く収めるためにできることはないか考えてみましょう。


どうしてもNoと言わないといけないときはある

人生は選択の連続です。読者の皆さんも意識的に、もしくは無意識のうちに、毎日色々な選択、決断を行っています。そんな中で時にはNoと言わないといけない状況も出てきます。

「お得意様だけど、この案件は利益が出ないから断らないといけない」
「1つのポジションに10人応募してきたので9人は落とさないといけない」
「この人は自分に好意を寄せているが好きでないので断りたい」

などなど、社会の中で活動していると、毎日のように色々な場面でこれと似たような場合に遭遇するでしょう。

日本人はYESもNOも言わないことが多いと外国人から指摘されることがよくあります。そして、それはいくつかの理由があるとされていますが、「上意下達で責任を自分で取りたくない」「狭い社会の中で軋轢を生みたくない」「相手の期待値に最大限応えようとする」あたりが理由ではないかと言われています。

参考記事:

日本人のこの振る舞いについてはメリットとデメリットがありますが、特にグローバルな世界ではデメリットのほうが多く出てくるのではないかと個人的には思います。

外国人から日本人は取っつきにくい、分かりにくいと思われるのはもちろんのこと、日本人同士であっても、スピードが求められる現代では意思決定が遅くなったり、お互いの理解が進まなくなったりというダークサイドが目立ちます。

このように、Noと言えないことによって様々な課題が生まれてきます。

Noと言うときのうまい言い回し

一方、Noと言わないといけなくなったとして、なるべく恨まれないように、今後も問題なく社会活動ができるようにしたいものです。そして、なるべくお互いが前向きになるためのテクニックがあります。

それは「ネガティブな単語をポジティブな単語に言い換えて伝える」です。ネガティブな単語は聞いているだけでネガティブな気持ちになりますが、否定形/肯定形をひっくり返すことで、大抵の場合はポジティブな単語でも同じことを表現できるはずです。それが難しい場合は、ポジティブな単語や選択肢で補足説明を入れます。そうすると、聞き手は同じ内容を聞いてもだいぶ印象が変わってきます。

例を見てみましょう。

「今は一杯で対応できません」
⇒「3ヶ月後に空きがありますので、この枠ではいかがでしょうか」
「この案件はうちでは受けられません」
⇒「案件を受けられるパートナーを紹介できますがどうしますか」
「あなたは不採用です」
⇒「今回はご縁がありませんでしたが、あなたの熱意を感じました」

このように、文章を工夫するだけで、聞き手の印象がだいぶ変わってきます。

Noと言った人も自分(もしくは組織)のファンであり続けてもらうために

現代は、あらゆる人がインターネットで繋がっており、また、ある人の知り合いの知り合いに重要なキーパーソンがいたりと、情報網として地球は狭い世界となりました。商売でも人間関係でも「一期一会」という関係性は過去のものとなりつつあり、社会活動を続けるのであればあらゆる人と関係を保ち続ける必要が出てくる世の中となっています。

不都合なことを相手に伝える際も、相手のメンタルや置かれている立場に最大限配慮し、なるべく良い言葉や前向きな選択肢を提示するように心がけることが重要となるでしょう。ただ、その際に日本人的な発想で自分の身を切る必要はないと個人的には思います。あくまでも、合理的な範囲内で相手に配慮する心遣いが、今後も人や企業との関係性を保つポイントとなりそうです。

最後までお読みいただきありがとうございました!では、また!


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