天才正宗について2
2 //日本刀は素敵(渡邉妙子著)//(p64~76)
「正宗の評価を変えた人」
・名刀の評価はその時代の識者によって評価されています。正宗の名が初めて現れた書物は『新札往来』素眼法師(1367)で正宗没後24年に出版されています。武士が戦場で佩く太刀ではなく、神宝・寺宝として、また天皇の守りとしてふさわしい品位を備えた名工とあります。次いで『尺seki素往来』一条兼良(15世紀)で「不動の利剣に異ならず」とあり、不動明王同様、悪に果敢に立ち向かう名剣ということです。しかし、