【心の詩歌】短歌の韻律について考える その二 ブーバキキ
韻律について、今度は別の方向から考えてみます。
ブーバ・キキ効果と呼ばれるものがあります。
次の画像を見て、どちらがブーバでどちらがキキか答えてもらいます。
ほとんどの人が左がブーバで右がキキだと答えます。
このように、言葉の音声は言葉の指示内容と関係を持っているというのがブーバ・キキ効果です。
実際、短歌の評でも「サ行音のさわやかな印象」「ハ行音のやわらかさ」といった言い回しはしばしば耳にします。
ブーバ・キキ効果は実際にあるとともに、身近なものです。
ところが、現実世界はブーバ・キキ効果通りにはなっていません。
イヌを思い浮かべてください。狼を先祖に持つあの動物です。
イヌのことを英語でドッグと言います。
イヌという音と、ドッグという音はまるで似ていません。
これは、ブーバ・キキ効果の話と相反するのでは?
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