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【完結】ハンセン病療養者の短詩を読む

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『訴歌 あなたはきっと橋を渡って来てくれる』阿部正子・編(皓星社) という本から、 ハンセン病療養者の短歌・俳句・川柳を評付きで紹介します。
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2022年11月の記事一覧

ハンセン病療養者の短詩を読む ②手足の麻痺 ―受くる指なし口づけのむ―

ハンセン病は、手足の麻痺をもたらした。また、手足の変形として症状が現れる場合もあり、しば…

中本速
2年前
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ハンセン病療養者の短詩を読む ③死との接近 ―葬儀の列は短かかりけり―

ハンセン病の療養者は、常に死と隣り合わせであった。それは自らの病状でもあり、同じく療養所…

中本速
2年前
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ハンセン病療養者の短詩を読む ④ハンセン病という背景を感じさせない種類の作品 ―…

ハンセン病の患者が作った作品には、病気が反映されている。読む側も、連続してそれらを読むと…

中本速
2年前
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ハンセン病療養者の短詩を読む ⑤望郷と断念 ―天気予報を聞いて病む―

ハンセン病にかかった者は法律による「強制隔離」の対象となり、社会的には「無癩県運動」が行…

中本速
2年前

ハンセン病療養者の短詩を読む ⑥肉親への思い ―訪いゆく時はなけれども―

ハンセン病患者たちは、肉親の元を離れて、あるいは強制的に離れさせられて、療養所に暮らした…

中本速
2年前
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ハンセン病療養者の短詩を読む ⑦夫婦の交流 ―息がこもれる火吹竹―

ハンセン病療養者には、夫・妻のことを語る短歌が多い。限られた人間関係を尊く思っている様子…

中本速
2年前
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