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『ともだち』 ペン・鉛筆・水彩

〝友達〟というと皆さんどういうイメージが
浮かびますか??

たくさんいる!
少なくていい!
超大切!
全然いない!
むしろいらない!
おれは友達と思ってない!
どうせ裏切られる!
金で縁が切れた!
おれら仲間!
うちら一生友達だよね!

など。いろいろ思うことがあると思う。
おれもそのように思う。

小学生〜社会人まで、ほぼサッカー繋がり
で人間関係(友達)が構築されていた。
もちろんそれ以外もあるが、今でも
プライベートの飲み会だとサッカーを
してきた友達とが多い。

幸せなことに友達はたくさんいる方だと
思っている。
たくさんがどれぐらいかは人それぞれだが、
20代の頃に友達4人の結婚式で、それぞれ
スピーチをさせてもらった。
内3人はやはりサッカーをしてきた。
頼まれるだけ有難いことだったし嬉しいことだ。
誰も離婚してないし‥笑
人生いろいろあるが、とにかく人に恵まれて
いると思う。

そんな中、親友ってなんだろうって思う。
みなさんも何となく友達より上?となる
親友がいるかと思います。
みんな大切だけど、ちょっと特別な感じ。
かと言って言葉で表現できない。
そしてそういう関係性に限って、お互い
あまり親友って言わない。
あ、全然言ってもいいと思います!
おれもたまに多分言ってると思います!
でも、親友と思ってないやつに限って
「俺たちって親友だよな」って言ってくる。
この〝だよな〟の部分。ほんとの親友は
その確認ないから!と思いつつ、
「お‥おぉ」って微妙に頷く。


小学生からの友達、いや親友がいる。
(コイツと呼びます)
小学校のクラス1組の自分は悟空、
5組のコイツはフリーザとでも勝手に
決めて、いつも戦いを申し込んでいた。
後ほど聞くと、何でいつも攻撃してくる
のか意味が分かんなかったそう。
うん、だろうな。オラも(おれも)勝手に
敵とみなして攻撃仕掛けてただけだから。

それから、まぁマリカーの風船割りや
ウイニングイレヴンは朝までやるわ、
サッカーの一対一も暗闇の中やるは、
とにかくお互い負けないように、自分が
勝つまで切磋琢磨してました。

おれはビーグル犬、コイツは柴犬を
飼っていてよく一緒に散歩に行っていた。
(このあたりはかわいい笑)
中学生になってもほんとによく散歩に行き、
進路どうするとか、将来は何したいとか
だんだん夢を語るようになっていった。
おれはこの頃全然まだサッカー選手!笑
対するコイツは〝獣医〟だった。
コイツは頭が良く、同じように遊んでんのに
朝とかに勉強して成績が良かった。
ズルいやつだ。
そして優しかった。
道路でネズミが死んでいたら、近くの
土のところに埋めてあげていた。
「バイ菌だらけだぞ!」と言ったことを
覚えている。
風呂場にいる蚊を外に逃がしてあげる。
そんなやつだ。
だから〝獣医〟はピッタリだと思っていた。

おれは当時サッカーの強豪校だった公立高校に
いくと決めた。(すぐに現実を知り夢は散る)
コイツは偏差値の高い私立の進学校へ行った。
推薦で学年で1番最初に進路が決まっていた。

お互い別の高校生活をしつつも、遊んだり
サッカーしたり、また犬の散歩をしたり
していた。夜中までコンビニのベンチで
将来を語った。
おれはリハビリや介護福祉に進もうとして
いた。コイツは変わらず獣医。

高校3年の夏にうちの飼っていたビーグル犬
が死んでしまった。病気とは言え12才だった
ので少し早い死だった。
幼少期から飼っていた大切な犬。
ものすごく悲しかった。
犬のお葬式の時って、一般的には身内
だけだと思うがコイツは来てくれた。
家族と同じように泣いてくれた。
そして、何を言うかと思えば…
「助けられなくてごめん…」
〝おい!まだ獣医じゃねぇし、むしろまだ
獣医の学校も行ってねぇし!〟
とツッコミたくなる気持ちと嬉しさから
逆に涙が出た。
その言葉はおれではなく、うちの犬に
言っていた。

それから15年後、コイツの動物病院に
開院祝いを持っていくことになる。
地元ではなく、県外にはなったけど
夢が叶った。
奥さんも獣医で、2人仲良くやっている。
初心を忘れず、日々動物たちを助けている。

これがおれの友達なのか親友なのか
何なのかの話。

Awesome(2024.9.18 ペン・鉛筆)

久しぶりに会って、駅で別れる時↑
獣医夫婦!
ちなみにタイトル写真の人物は〝コイツ〟です。

そう、兄弟みたいなのが親友なのかも!
そうだった!中学生の頃の絵、描いてた↓

25years ago(2022.3.12 水彩)


※別に何かを否定するわけでも、
友達がいないことを悪く言いたい
わけではありませんのでご理解下さい。

↓こちらの短編小説もぜひ読んでみて下さい✨


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