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オリジナル五香粉をつくってみた

※この記事は2021年7月に執筆したものに編集を加え再投稿しています。

魯肉飯(ルーローハン)などの台湾料理が料理雑誌やwebメディアなどで取り上げられる機会が増えたこともあり、「五香粉(ウーシャンフェン)」というミックススパイスの名前を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回のnoteでは、五香粉を自分で作ってみたのでその記録と、五香粉の魅力をお伝えしようと思います。


五香粉とは

五香粉は、主に中国で使われているミックススパイスです。
八角、カシア(インドシナモン)、クローブをはじめとした、芳醇な香りの中にフェンネル花椒の爽やかな香りもあります。

基本的な五香粉は、

・八角
・クローブ
・カシア(インドシナモン)
・花椒
・フェンネル

で構成されていますが、メーカーによって使用するスパイスや配合が異なります。五香粉という名前なので、5種類のスパイスで構成する印象がありますが、生姜やウコン、陳皮(みかんの皮)などが入る場合もあります。
今回のオリジナル五香粉は、

・八角
・クローブ
・カシア(インドシナモン)
・フェンネル
・馬告(マーガオ)
・陳皮

を使いました。

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手動では限界を感じて、このあと電動ミルで粉砕しました

花椒の代わりに台湾山椒と呼ばれる馬告(マーガオ)を使用しましたが、うまく香りがまとまりました。

爽やかでくどくないコーラのような香りがします。特に自分でホールスパイスから作ると爽やかな香りが強く感じます。

代用した馬告(マーガオ)とは

馬告は柑橘のような爽やかな香りと苦味と辛味が特徴的なスパイスです。柑橘系の香りが好きなので、「私が好きなスパイスベスト5」にランクインするほど大好きなスパイスです。

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馬告は台湾産ですが、安価で出回っているものは台湾産ではないものもあり、一般的に木姜子(ムージャンズ)と呼ばれているものです。産地によって香りや苦味の強さも異なるので、ご興味のある方は比較して見てください。

五香粉の魅力

五香粉の魅力は、何と言っても食欲を掻き立てられる爽やかさと甘さを兼ね備えた芳醇な香り。「夏バテでちょっと食欲ないわ、、」という時でも五香粉の香りを嗅げば、食欲が爆速で復活します。(個人差あり)

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魯肉飯以外にも、中華スープに入れたり、適当に作る肉野菜炒めに足したり、唐揚げを作る時の下味としてプラスしたり、インスタントのしょうゆラーメン、豚の角煮、普段つくるカレーなど、風味付けや肉の臭み消しとして幅広く使えるミックススパイスです。

爽やかさの中にも少し甘みを感じる香りも持っているので、個人的には特に醤油や味噌との相性がいいと思っています。

家で眠っている五香粉がある方はぜひ、試してみてください。

以前、夏野菜のラタトゥイユに五香粉とコリアンダー、クミン、ターメリック、パプリカを加えてカレーを作ってみました。

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さっぱりとしたカレーに仕上がり、湿度の多い今の時期にぴったりな味。台所にミックススパイスがあると、煮込み料理にサッと加えるだけで美味しいカレーができるので最高です。

鮭にサッとふりかけて焼くだけでも食欲が湧く良い香りが立ち、とても美味いです。

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スーパーでも五香粉をよく見かけるようになったので、アジアン料理が好きな方は是非お試しください。

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左近榮梨|スパイスとハーブの料理家
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