100色の世界を知った私が結婚相談所に行くまでの話㉕
お見合いパーティとやらでマッチングした男性。
よく言えば真面目だけど、メールからも伝わる暗さ。
いや、これが穏やかな生活というものだと信じ、ポジティブなメールを続けた。
「〇〇さんは積極的でいいですね。僕なんてもう何度も失敗してるんです。全然相手にされなくて。素敵な男性なんて世の中にたくさんいますからね。」
何!?
私は人生お悩み相談員ではないぞ?
待て待て待て、あなたも顔は整っているんだから、出会いを求めるなら堂々として少々ヤンチャな雰囲気でも出してみなさいよ、女の人なんてぞろぞろ寄ってきますよ。
そう、私の父みたいに(苦笑)。
と言いたかったけど、余計なお世話だな。
きっと人間って自己イメージに囚われすぎなんだ。今までの経験だったり、環境だったりにまとわりつかれて。
そしてきっと人工的なものの力である程度なりたい自分に近づける。
あのメールに返信していれば何か変わっていたのかもしれないが、私は返信しなかった。自分から価値を下げられて、それ以上その人を知ろうとする気力が無くなった。私も未熟だった。みんなが欲しいものが欲しかった。
あの人はきっとあの人の良さがあって、それをブルと思う人と出会うはず。
みんなが欲しいものが欲しい。
そこにある価値はなんなのか。
それを手に入れた後に何が残る?