襷(たすき)

『襷(たすき)』

その文化が

途絶えてしまうことに

堪えきれず

震えるこの手で

技術よりも

想いのままに

必死に紡いだ言葉たち




やがて

その織物は

人々の目に留まり

思いかけず

温かい言葉となって返ってきた

震える文字さえも

温かい言葉に包まれて

幾多の波となり

私のもとへ打ち寄せている


あぁやってよかったと・・





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