SESでも上手くいく1on1のしかけ
みなさん、こんにちは。
突然ですが、みなさんの会社では1on1を定期的に行っておられますでしょうか?
1on1は部下の育成や従業員エンゲージメント向上のために有用であるため、取り入れていらっしゃる会社も多いと思います。
ネットビジョンシステムズでも2017年から1on1を導入しました。
しかし実は、効果の出る形で運用できるようになるまでには工夫が必要でした。
今回は特にSESで陥りがちな1on1の落とし穴と、それを克服したネットビジョンシステムズの工夫ポイントをご紹介いたします。
1、SESでよくある1on1の失敗
SESは上司と部下の現場が離れてしまうことが多いがゆえに、
1on1の運用に苦戦するという話をよく聞きます。
弊社でも、最初はフォーマットなしで1on1を導入したことで、
完全に上司の力量に頼る形での1on1となってしまっており、失敗事例が沢山ありました。
例えば、
・「部下の予定が調整できない」と1on1をそもそも実施しない。
・上司は何を話していいか分からず、ただの雑談になる。
・1時間で1on1を設定することが多かったため、上司も部下も長い時間話すのが苦になってくる。
など…。
これではせっかく時間を割いて1on1を行っても効果は薄い。
そう思い、時間的・心理的に低い負荷で行える1on1を編み出しました。
2、ネットビジョンシステムズでの1on1の工夫ポイント
①週1回15分で行う
1on1はまとまった時間を確保して行う必要がある…そう思われがちですが、
従業員エンゲージメントを高めるには、1回の1on1を長い時間で行うことよりも、頻度高く行うことの方が実は大切です。
弊社でも1on1導入当初は1時間を月1回という形で行うことが多かったのですが、
今は15分の1on1を週1回以上行うようにしています。
また、短い時間で行うようにしたことで、時間調整の負荷もなくなりました。
②9つのテーマを設定する
弊社では、「業務レベル・個人レベル・会社レベル」×「過去・現在・未来」というマトリクスで9つのテーマを設定し、
1回の1on1でひとつずつテーマを話してもらうようにしています。
これにより、1on1で「何を話すべきか分からない」というよくある悩みは解決されました。
また、本人の成長と上司との関係性の深まりに合わせて、1on1のテーマも遷移していけるようになっています。
最初は業務レベル・個人レベルのテーマから面談を始めてもらいますが、徐々に「会社レベル」のテーマを扱うようになり、その中でMVVについて話してもらっています。
3、1on1の工夫によって得られた効果
前章のポイントによって、上司の負荷を増やすことなく部下の成長に繋がる1on1ができるようになりました。
それに加え、上司と部下でMVVの話をすることで、MVVを社員の行動まで落とし込んで浸透させることができました。
その結果、離職率は1on1導入時(2017年)の41.5%から大幅に下がり、現在は4.4%になっています。
上司の負荷を減らしながら、MVV浸透まで実現できる1on1の仕組み、ぜひご参考にされてください。
さて、本日はここまでといたしましょう。
今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました!