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ChatGPTに対する産学民の対応・反応まとめ

ChatGPTをはじめとする生成系AIの実用化により、大きな社会変動が自然と起きつつあります。AIと共存していくには早期の「結論付け」を焦るのではなく、あいまいな状態を受け入れる私たち自身の開かれた姿勢が、より可能性を広げていくことになるのではないかなと思います。以下、最近発表された幾つかの立場からの発信をまとめて紹介します。さて、私たち自身はどのような選択を執るべきでしょうか。

▼OpenAI社:安全性に関する声明(Our approach to AI safety)
https://openai.com/blog/our-approach-to-ai-safety
OpenAIは、強力なAIを安全に、そして広く有益に保つことを約束します。私たちは、私たちのAIツールが現代の人々に多くの利益をもたらしていることを知っています。世界中のユーザーから、ChatGPTは生産性を高め、創造性を向上させ、自分に合った学習体験を提供するのに役立っているとの声をいただいています。しかし、こうしたツールには、あらゆるテクノロジーと同様に、現実的なリスクが伴うことも認識しています。そこで私たちは、あらゆるレベルで安全性を確保できるよう、システムに組み込んでいます。(以下略)

▼東京大学(理事・副学長:太田邦史氏):生成系AI(ChatGPT, BingAI, Bard, Midjourney, Stable Diffusion等)について
https://utelecon.adm.u-tokyo.ac.jp/docs/20230403-generative-ai
(前略)生成系AIを有害な存在であるとして利用禁止するだけでは問題は解決しません。秘密裏に開発が進行する可能性や、地下で悪用されることも懸念されます。人類はこの数ヶ月でもうすでにルビコン川を渡ってしまったのかもしれないのです。むしろ、どのようにしたら問題を生じないようにできるのか、その方向性を見出すべく行動することが重要であると思います。何にせよ、大きな変革の時期に来ていると考えられますので、本学構成員の皆様は、この変化を傍観するだけでなく、大規模言語モデルに「創発」が起きた3原因を考察したり、生成系AIがもたらす様々な社会の変化を先取りし、積極的に良い利用法や新技術、新しい法制度や社会・経済システムなどを見出していくべきではないでしょうか。

▼上智大学「成績評価における対応方針」ChatGPT等のAIチャットボット(生成AI)への対応について
https://piloti.sophia.ac.jp/jpn/article/news/general/chatgpt/
リアクションペーパー、レポート、小論文、学位論文等の課題への取り組みにおいて、ChatGPT 等の AI チャットボット が生成した文章、プログラムソースコード、計算結果等は本人が作成したものではないので、使用を認めない。検出ツール等で使用が確認された場合は、本学の不正行為に関する処分規程に則り、厳格な対応を行う。(以下略)

▼“ChatGPT全社導入"に舵を切ったパナソニック コネクト 「失敗したっていい」
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20230329-2637316/
業務生産性とAIスキルの向上を目指して、国内の全従業員1万2500人にAIアシスタントを展開している。社員は、AIに専門知識を聞いたり、プログラムコードの作成を頼んだりと、2月17日の開始日からわずか1週間で2万回利用しているという。

▼サイバーエージェント、ChatGPTを広告運用に活用‐約7万時間の削減
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20230404-2644348/
インターネット広告事業本部において、米OpenAIが開発した生成AI(人工知能)「ChatGPT」を活用し、デジタル広告のオペレーションにかかる作業時間を大幅削減する「ChatGPTオペレーション変革室」を設立したと発表した。(以下略)

▼リーガルオン、ChatGPTで契約審査業務を効率化
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC055X40V00C23A4000000/
リーガルオンテクノロジーズは弁護士や企業の法務部門向けに契約書を作成する作業を支援するAI契約書審査プラットフォームを提供している。これまでは契約書の自動審査の後、文言修正の参考となるサンプル文をもとに利用者が自ら修正する必要があった。新たにチャットGPTと連携することで、契約書の内容を一定程度反映した修正文案を提案する。(以下略)

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