もし楊貴妃が「愛玉子」を食べていたなら
【考察】
もし楊貴妃が「愛玉子」を食べていたなら
[結論]
歴史は今と違っていたかもしれない・・・・
楊貴妃のダイナマイトバディが恨めしくて、妬みで書き始める室長です。
世の中を動かすほどの権力を持つ殿方を、翻弄させるほどのナイスバディと知性があれば、こんなことをグズグズ書くこともなかろうのう。(フン!)
そんなダイナマイトバディが欲しい室長ですが、
愛玉子(オーギョーチ)のことを語り始めてまだ何年も経っておらず、こんな室長が言うのはおこがましいとはわかっちゃいるが、
「愛玉子」と「楊貴妃」に接点はないと言いたくて、以下に理由を列挙してみた。
1 楊貴妃が生きていた時代は719~756年
2 愛玉子が発見されたのは、史実によると1821年(道光初)頃『台湾通史』より。すなわち楊貴妃が生まれてからでも、1100年以上経ってから、
愛玉子は台湾で発見されている。
3 楊貴妃がいた場所、中国の西安から当時自生で生えていた愛玉子は、馬を走らせてお取り寄せが可能な場所にはない。
4 楊貴妃の史実を調べても、ライチのエピソードはあるが「愛玉子」は一言もでてこない。
5 愛玉子は台湾固有の植物であり、中国大陸には ない!
6 楊貴妃が好きだっという荔枝(レイシー、ライチともいう)は栄養豊富で糖分も多い。楊貴妃が豊満でふくよかな、ダイナマイトバディであったという想像ができる西安の温泉地址の華清池にある楊貴妃の像の写真を見ると、時の皇帝玄宗がメロメロになったのもうなずける。(個人的感想)
(余談:玄宗皇帝と楊貴妃の年の差は加藤茶夫婦ほどあるぞ)
7 豊満な体づくりに、愛玉子はむいていない(残念ながら)
8 なぜなら愛玉子には水溶性繊維質が豊富に含まれているので、食べれば痩せていくことはあっても、ダイナマイトバディにはならんやろ。
9 (一方ライチの食べ過ぎは太るかもしれない。栄養価が高い)
10 台湾に住む台湾人10人にアンケートをとった。(内、4人は愛玉関係者)
「愛玉ゼリーは楊貴妃が愛したデザート」
ってな話、聞いたことありますか?
これに対しての回答 10人全員↓
没有! 没聽過!
(ないよ! 聞いたことない!) でした。
11 上記のアンケートの答えの続きには
・時代が違うでしょう
・ライチが好きだったんでしょう?
・愛玉子なんて知ってるわけないやん
などなどの回答がありました。
(100人やってもいいけど、時間がない。すんません)
愛玉子についての補足
12 愛玉子には利尿効果があり、整腸作用がありますが、身体を冷やす効果があるので妊婦や生理中の女性にはおすすめしません。
13 愛玉子の種には加水分解アミノ酸組成はたくさん含まれているが、ペクチンを抽出したゼリーには100g当たりに検知できるほど含まていない。
14 愛玉子の種自体は100gあたり407kcalあるが、ゼリーにすればカロリーはわずか2kcal。寒天よりも少ない。
【再考察】
「もしも楊貴妃が愛玉子を好んで食べていたなら」
そんなに豊満になれず、スリムな体形の楊貴妃に、ムチムチの若い女性が大好きだった時の玄宗皇帝がロックオンすることもなかったのでは?彼女に溺れて政治がおろそかになることなく、彼女が「傾国の美女」のレッテルを貼られることもなく、別の人生があったのでは、そして歴史も変わっていたのかもしれない。愛玉子を食べていたのなら・・・
(ごめんなさい玄宗皇帝 貴方がデブ專と言いたいわけではないけれども、ムチムチした若いおなごは好きだったんでしょうと推測できますが、違うなら反論して! ( ̄д ̄)/ )
〈お口直しに美味しいライチのお話〉
ここ数年、空輸の規制や冷蔵技術の発達などで、海外の美味しい果物が簡単にお取り寄せできるようになりましたね。南国台湾の美味しい愛文マンゴーや香り高いジューシーなライチも冷凍でなくて生を、家庭の食卓でも食べられるようになりましたよね。
そう!30年前ならライチなんてすごく珍しくて、冷凍ものがやっと食べられるぐらいでしたよ、近くのファミレスのサラダバーに冷凍ライチが取り放題で、それ目当てでよく食べてたもんだ。うん。今では生でライチが食べれるんですよ、日本に居ながら!すごいことです。そんな便利になっちゃった日本に住んでいると、距離感とか、食べ物の歴史観とかなくなっちゃうのかな。
ライチが箱で台湾から直送で届いたときは感激したのを覚えてる。とにかく香りがすごいのだ! 甘くていい香りが箱を開けたとたん、部屋中に広がってなんて幸せな気分だっただろう。
(楊貴妃も好きだったんだろうと思えるよ うんうん)
だけど、不思議なもんで1日たつと香りが消え、二日経つと色が変わってきて、3日もたつと味も落ちてくる。ライチは新鮮なうちが最高で、足が速い果物だと実感した。
楊貴妃がおねだりしたかはわからない。メロメロだった皇帝が楊貴妃のご機嫌をとりたくて兵を10万用意して、まだ熟していないライチを根こそぎ抜いて育てながら移送させたのかもしれない。中国の南の方にしかなかったであろうライチを運ぶにはバトン輸送のように馬を走らせ続けて届けなければ、あの香り高いライチは楊貴妃の前には到着しなかったと思われる。
[再結論]
だけど、愛玉子は知らなかったと思うよ。
だって中国大陸の福建省から海を渡って化外の地台湾に着いたとしてもだよ、台湾の中央山脈の奥地にひっそり成ってた愛玉子を取りに行くのに、当時阿里山鉄道なんてなかったし、道なき道を登ったとしても首狩り族の原住民と戦わないといけなかったかもしれないし、そんな竹取物語で無茶なものを探しに行く話のように、愛玉子の実を見つけたとしても、それが雄か雌か簡単にはわからないし、ゼリーができる実をみつけるなんて、やっぱり至難の業だと思うし、見つけたとしても、それをゼリーにするなんて!?そのときわかってモミモミしたなんて聞いたことないし!!!
そんな記述は、どこにも どこにも、どこにも! おまへんで~~~~!!!!
〈実はここからが本音〉
なんでこんなにムキになって言いたくなるのか???
それは、別の土地の話をごちゃまぜにして語っちゃいないか?とイラっとするの。
グルメのコラムニストが書いてるなら、商売だろう我慢もしよう。
厄介なのは、発信している人に薬膳や東洋医学などの資格をうたっている人がさもほんとのことのように「楊貴妃が愛したオーギョーチ」などと言っているのを見かけると、萎える。 ほんとに萎える。(影響力が大きすぎる)
えー??? 薬膳の勉強してるなら、もう少しその食材のこと知っててほしい。薬膳とか東洋医学は、当然中国からきている学問でしょう、いつの記述から?どこに愛玉子が漢方のように書かれていたのでしょうか・・・?
(イヤ待て!大きな国の情報操作があるやもしれん?)
「楊貴妃も好んで食べたらしい」とか 曖昧なこと言ってる人もほんとアヤシイ。どこの情報からそんな「らしい」とか言うのか。
ほんとに愛玉子のことを、好きで紹介してるのか 疑問がふつふつと滾る。
そこに 愛はあるんか? ほんとうの愛はあるんか?!
愛玉子は、台湾特有の植物で近年に発見されたものなのです。
日本の植物分類学の博士である牧野富太郎博士に日本統治時代に、やっと見つけてもらって「学名」にはそこで自生している土地にちなんだ名前がつけられて、彼は植物が生まれた場所をリスペクトしているんですよ。そういうスピリットこそが、大事じゃない?
なんか、ネットで調べるのって安易で、キーワードを入れて上位にでてくるのを読んだら、もう理解した気になる・・・ 気をつけなきゃ、(室長も)
最近、某国の報道官が、『百度(バイドゥ)の地図によれば、台北には山東餃子の店が38店舗あり・・・』なんてSNSで発表して、失笑を買い、ネット上で大喜利状態になった話、ありましたよね???
https://news.yahoo.co.jp/articles/e91e0f0db5958750f5d88af4bd82ca3562ee7625
ああいうのとベクトルが似ていて、やばいです。
いろんな人に聞いてみよう、もっともっと調べてみよう。
何を目的で書いているのか理解しよう。
そして、何の目的で書くのか、覚悟しよう。 そう思うのです。
ネット上の話は本当のことばかりではない。作り話も多い。
噂が定説になり、真実かのように信じてしまうこともある。噂と事実が違うことがある。
この先、新事実が見つかり、私の結論が間違っていたならその時は素直に謝ります。でも今のところこれ以上の新事実、真事実は見当たらない。
「楊貴妃も好んで食べた」 とか「楊貴妃も愛したデザート」とかそんな枕詞で愛玉子を語るのは、やめてほしいと切に願う室長です。
なぜなら 台湾固有の植物 愛玉子が大好きになったから。!(^^)!
ひっそりと美しい島の山奥で、共存共生をしながら命を繋いできた愛玉子の話、知りたいと思いませんか? ←(ここ宣伝です テヘペロ)
ダイナマイトバディYOUKIHI ↓
http://j.people.com.cn/n3/2022/0523/c94475-10100345.html
Special Thanks
https://taiwan-gyunikumen.style/yang-guifei-loves-ogiochi/
ではでは、長文にお付き合い頂き感謝です。
室長、また精進いたしますゆえ、どうぞよろしゅうおたの申します。
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