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生野菜と温野菜
昨日、我が家の野菜カゴの奥底からじゃがいもが出土しまして、「じゃがいもってこんなにふかふかになるんだ。。」と新たな発見をした栄養士のさぼてんです。
水分が抜けていただけみたいで、問題なく美味しく食べられました!(笑)
■野菜を食べないと。。!
最近、「きのう何食べた?」というドラマを見はじめたのですが、そこで出てくる食事と、自分自身のふだんの食事とのギャップにまぁドン引き。。
ふと、「品数を増やそう」「野菜をもっと食べよう」と思い立ちました。
そんなこと、前々から分かってはいたんですけれどもね。
調理が面倒くさい、買うと高い、買っても腐らせちゃう など、
野菜を摂れ摂れ言う割に、やさしくない世の中だな〜もう。と、自分の野菜不足を世の中のせいにしている今日この頃です。
■どうやって食べよう
私の場合、田舎暮らしをしていることもあって、時間がわりとあるのと、ありがたいことに身の回りにある野菜が割安&クオリティ高めです。
東京にいたときは、野菜食べようと思ったら¥98くらいの、袋から開けるだけのカットキャベツとかコンビニサラダとかを買っていましたが、
いまは、野菜そのものをもらったり買ったりして、「はて、どうしよう」という気持ちでいます。
ここで、ふと思ったのであります。
あれ?「野菜=サラダ」じゃないよな。
野菜って生で食べなきゃいけないんだっけ?
前置きが長くなりましたが、今回はこの疑問について考えてみたいと思います。
■そもそも、野菜を食べるメリット
そもそも、なぜ野菜を食べなきゃいけないのか?
それは、野菜を摂ることが生活習慣病の予防につながるからです。
(多くの研究で、野菜を多く食べる人は脳卒中や心臓病、ある種のがんにかかる確率が低いという結果が出ています。)
また、野菜に含まれるビタミン・ミネラルが「体の調子を整え」てくれるからです。
(「体の調子を整える」って、なんだか漠然としていますよね(笑))
ビタミンAとかBとか、もちろんはたらきはそれぞれ異なります。
「皮膚や粘膜の健康維持を助ける」「炭水化物からのエネ ルギー産生を助ける」など
まるっとまとめて「体の調子を整える」と表現しているんですね。
とはいえ、「キャベツの千切りだけ350g摂ってりゃいい」みたいな話ではもちろんなくて、単に「一日に350g以上の野菜を食べる」ことが目標というよりかは、それくらい野菜を摂ろうとすると、必然的に食生活全体のバランスが良くなるというストーリーなんです
>「野菜を350g食べれば、あとは自由に食べて良い」という目標ではなく、野菜と一緒に食べる食品からの栄養素摂取のバランスも加味された目標です。野菜を食べるということは、食生活全般を見直すことにつながるのです。
参考文献:
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-015.html
https://www.kagome.co.jp/syokuiku/knowledge/yasaimaestrokentei/03/
■生野菜のメリット
ずばり、ビタミンや酵素の破壊が少ないこと!
たとえば、風邪とかお肌によく効くとされる「ビタミンC」。これはザ・熱に弱いビタミンです。
また、スムージーなんかで良いとされる「酵素」。体内で消化や代謝のアシストをしてくれるものなのですが、これも熱に弱いのです。
こういった栄養素を摂取できるというところが、生野菜のメリットと言えそうです!
■生野菜のデメリット
量が摂りづらいこと。あと、寒い!
レタスを数枚お皿に盛れば、立派なサラダには見えるのですが、見た目ほど量を摂れないのが若干のデメリット。。
また、これはこの時期特有かもしれませんが、スムージーとかサラダとか、寒くて飲む/食べる気にならないときってありませんか?
■温野菜のメリット
その点、温野菜は量が摂りやすく、あったかいのがメリットと言えそうです。
鍋の白菜なんて、あれ?どこいった?ってくらいかさ減りますもんね。。
ちなみに、にんじん(=βカロテン)、トマト(=リコピン)は加熱によって細胞壁を壊してあげた方が栄養素を取り込みやすいそうですよ。
■温野菜のデメリット
加熱によって、一部のビタミン、酵素類は損失してしまいます。
たとえば、先述のビタミンCは「熱に弱い」ことが知られています。
が、同じビタミンCでもじゃがいもに含まれるビタミンCは熱に強かったりします。(さつまいも、ブロッコリー、カリフラワーもそう)
デメリットと言うものの、加熱した際はゆで汁ごと料理に使ってしまうなど工夫によってはむだなく栄養素を摂ることができるので、そこまでの弱点ではないかと。。
■まとめ
生野菜・温野菜に関しては、極端なメリットデメリットはなく気分や都合に合わせて、可能な方法で食べればいい!と結論づけたいと思います。
ちなみに持論ですが、栄養素・酵素が熱だけでなく酸化によっても失われてしまうことを考えると、
コンビニサラダ、カット野菜などを”生野菜”と同義で考えることは難しいように思います。(単純においしそうとか、便利・安いところに魅力を感じて買うことは全っ然あります)
工場で加工される際、洗浄や消毒の工程を経る中で
残るものは残り、損なわれるものは損なわれる訳なので。。
できれば鮮度の高い野菜を買ってきて、時間をおかずに調理することが、栄養摂取の観点からするとベストだと思います!
白黒つけない結論になってしまいましたが、、生/温問わず、野菜ライフをいっしょにたのしみましょう♪
それでは!
追伸:
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