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救うべきものは前にある「ハクソー・リッジ」

「ハクソー・リッジ」
滅茶苦茶面白かったです。正直この映画を面白いという言葉で表すのは、
少し不謹慎かなとも思いますが、語彙力が無いので許していただきたい。
初めて見た時の感動をぜひとも皆さんに味わって頂きたいと思ったので紹介していきたいと思います。

戦争と言う重い内容ではありますが、ぜひこの映画の主人公である「デスモンド・ドス」の生き様を観ていただきたい。
あと、この映画の最も凄いところはこれがノンフィクションだということです。現実は小説より奇なりとは言いますが、ここまですごい物語が現実で起こったのかと、この気持ちを知れるからこそ映画を観るのをやめられない。

予告

あらすじ

幼い頃に弟を殺しかけ、殺すという恐怖を知ったデスモンド・ドス
月日は流れ、デズモンドは看護師のドロシーと恋に落ちる。だが、第2次世界大戦が激化し弟たちが出征する。そんな中、デズモンドは、「衛生兵であれば自分も国に尽くすことができる」と陸軍に志願する。グローヴァー大尉の部隊に配属され、ジャクソン基地で上官のハウエル軍曹から厳しい訓練を受けるデズモンド。
いい成績を残していたが、狙撃の訓練が始まった時、デズモンドは銃に触れることを拒絶する。その日から、上官と兵士たちの嫌がらせが始まるが、デズモンドの決意は微塵も揺るがなかった。
しかし、出征前に約束したドロシーとの結婚式の日、デズモンドはライフルの訓練を終えないと休暇は許可できないと言われ、命令拒否として軍法会議にかけられることになる。面会に訪れたドロシーに、銃に触れないのはプライドが邪魔しているからだと指摘されたデズモンドは、その“プライド”こそが大切だと気付く。「信念を曲げたら生きていけない」というデズモンドの深い想いに心を打たれたドロシーは、デズモンドを励ますのだった。「皆は殺すが、僕は助けたい」軍法会議で宣言するデズモンド。ところが、意外な人物の尽力で、デズモンドの主張は認められるのだった。
1945年5月、沖縄。グローヴァー大尉に率いられて、「ハクソー・リッジ」に到着したデズモンドと兵士たち。先発部隊が6回登って6回撃退された末に壊滅した激戦地。絶壁を上って前進した瞬間、四方八方からの攻撃で、倒れていく兵士たち。他の衛生兵なら見捨てるほどの重傷の兵士たちの元へ駆け寄り、声をかけ、応急処置を施し、肩に担いで降り注ぐ銃弾の中を走り抜けるデズモンド。そうして彼の戦争が始まった―。

公式サイトのあらすじを引用させていただきました。

観て欲しいポイント

一つ目「父」

この映画で二番目に輝いていたのはデズモンドの父に違いありません。
戦争を体験し、家族に当たるようになっても誰よりも家族のことを愛している。父としての威厳は観ていてあるように描かれていませんでしたが、息子を守る父としての必死な姿は感動するものがありました。

特に好きなシーンとしては、弟の出征が決まり家族での食事シーンです。
誰よりも悲しそうな顔をしながら、それを隠すように息子に嫌味を言う。
これだけ観れば駄目な父になるかもしれませんが、戦争の恐ろしさや死の恐怖を知っているからこそ、息子がそんな場所に行ってほしくないと願いを込めた発言だったのではないかと思い、感動しました。

自分の気持ちが上手く伝えられず、誰よりも不器用。しかしその不器用さはデズモンドの信仰心や生き様が、誰よりも父の血を濃く受け継いでいると思います。

二つ目「デズモンド・ドス」 ネタバレを含みます

全てが良き。描かれ方はもちろん、彼は信じるという武器のみを持って軍に行き戦争に出て仲間を救う。これほど傲慢な人はそういないと思います。
ですが、その傲慢さに誰もが憧れ、尊敬し、信じるようになる。
これほど我を押し通したキャラクターはいないんじゃないでしょうか。

それを表すシーンとして「あと一人」と言うセリフがあります。
仲間を降ろすたびに「もう一人」と。これは自分に言い聞かせ、鼓舞しているとも取れますが、この願いは「神様」への願いでもあると思うのです。
その神への願いさへも何回もするのですから傲慢とは言えるでしょう。
傲慢の使い方がおかしかったらすいません。

しかし、そんな彼が最も人としての思いが出たシーンは牢屋で壁を殴ったシーンでしょう。これまでの理不尽には耐えられたにも拘わらず、ドロシーとの結婚式は彼の夢であり、信仰とは別のデズモンドとしての想いが出たからこそ、気持ちが爆発し、壁と戦ったんだと思ます。

最後に足を怪我してデズモンドが運ばれるシーンがありますが、カメラワークのせいかデズモンドに天国に運ばれるように見えます。死んだわけではありませんが、彼の想いがまっとうされたという形を表したように見えました。

最後に

本当に面白い映画でした。デズモンドの恋愛も愛しく、誰もが願うハッピーエンを迎えたこと。彼の人生を知ることが出来て、取り敢えずありがとうございます。戦争と言う重い内容ですが、一人の男の生き様としてこの映画を観ていただきたい。観て欲しい。
Netflix・U-NEXTにて配信中なのでぜひ観てください。


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