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学校DXの最前線の一冊

Google for Education認定トレーナー/コーチの笠原です。

Google Workspace for Educationを徹底的に使いこなすと、どこまで便利に活用することができると思いますか?

一般的なイメージであれば、クラウドで様々なファイルが共有できて便利だなあとか、メールやチャットでやりとりができて便利になるなあとかそういうイメージかもしれません。

しかし、最前線はそのイメージを遙かに超えていました。

答えはすべてこの一冊にあります。

私のラーメン仲間の佐々木先生が編著を務めるこの一冊は、学校で一致団結してGoogle Workspace for Educationを使いこなすとどこまで学校DXを実現できるのかという一つの答えを得ることができます。

イメージできないものはマネージできません。

この一冊でしっかりとしたイメージを持ち、自分の学校でも何かやりたい!と思ってみませんか?

Google活用の他の名著と言えば…

Google Workspace for Educationの活用については、入門編から応用編まで色々な書籍が既に発売されています。

こちらは国語科の授業を狙ったものですが、基本的なGoogle Workspace for Educationの使い方から丁寧に解説されているので、教科を問わずにオススメです。

そしてこちらは広くGoogle Workspace for Educationを使った授業づくりの実践事例を中心に解説しています。いずれの書籍もかなり分かりやすく、苦手な人にとっても支援になる一冊です。

このような既刊の書籍たちに対して『研究主任・ICT担当のための学校DX推進ガイド』は間違いなく「さらに一歩」を進めた一冊です。

本書の既刊の書籍たちとの大きな違いは「学校DX」であること、つまり学校の日常生活のあらゆる場面にデジタルの力が入り込むとどのようになるのかということを示してくれています。

佐々木先生の単著ではなく、編著であることに非常に意味のある一冊だと感じます。

いつでもどこでも

本書の校務改善のアイデアの基本的なコンセプトを、私なりにまとめるのであれば「いつでもどこでも」という言葉に集約できます。

教員の仕事は多岐にわたるため、実は授業の効率化だけではなかなか業務の効率化、改善を実現することは難しいのです。むしろ、授業以外の仕事にかなり時間を使っている方は多いはずです。

だからこそ、授業以外の厄介な仕事をいかにして効率化できるか、どうすれば誰にとっても使いやすくて、価値を実感しやすくできるか、ということにちゃんと焦点が当てられた本書は強力な価値があります。

本書の提案のよいところは「いつでもどこでも」仕事をしやすくするために、安全性を確保したり、誰にとっても分かりやすくしたり、人間が入り込むことで発生するエラーを減らしたりと、「いつでもどこでも」を実現するために、非常に丁寧な仕組み作りがされていることです。

少しの着眼と構造の理解で、ここまでシンプルに仕事ができるのだなあという発見が大いにあります。

根本的な教育への眼差し

本書を読んでいると、この着眼はどこからやってくるのだろうかと、本書の内容には直接関係ないことをことを考えたくなります。

本書は間違いなく「ノウハウ」を解説した一冊です。そのため、本書を活用する一番の手立ては、本書に書いてあることを書いてある通りに自分でGoogle Workspace for Educationで操作してみることです。

そうやって自分の技術と知識を増やしていくことが、最も合理的な本書の使い方です。

しかし、本書を読んでいるとノウハウよりも「なぜこの発想になるのだろう?」という問いが次々と浮かんできます。

このような問いが浮かんでくる理由について、個人的な考えを述べるのであれば、「DXの目的に子どもたちとの時間をどうデザインするかという問いがある」ということなのではないかと思います。

つまり、根本的に子どもの学びやそれを実現させるための環境に対する著者自身の問いがあり、自分の教育観の実現のために工夫と探究していると感じます。

本書の本当の魅力は、「自分も○○をしてみたいから、こういう使い方ができないか試してみたい」という気持ちを喚起することにあるかもしれません。


今回も読んでいただきありがとうございました。シェア、コメント、いいね!をしてくれたら嬉しいです。

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