Edpuzzleにチャレンジ!
Google Workspace for Education認定トレーナーの笠原です。
夏休みにGEG千葉共同リーダーの辻先生にEdpuzzleをご紹介いただき、GEG柏の勉強会にも参加して、二学期から授業で少しずつEdpuzzleに挑戦しています。
YouTubeの動画を上手に活用して授業を何倍にもパワーアップさせる可能性のあるツールです。
Edpuzzleって何?
そもそもまだ日本だとEdpuzzleがあまり周知されていない印象があります。しかし、このサービスがどのようなものかを一発で理解できる動画を辻先生が作成してくださっています。
簡単まとめると「YouTubeの動画にクイズを埋め込むことでインタラクティブな学びを実現するツール」です。
YouTubeには教育に活用出来るコンテンツがたくさんありますが、生徒にただ配信するだけだと、しっかり視聴してくれているのか、ちゃんと定着しているのか、なかなか把握が難しい面があります。
しかし、Edpuzzleを活用するとそのような悩みが解決されます!
もう少し詳しく実際に操作などを勉強し、授業づくりに活用してみようと挑戦してみる場合には、以下のオンラインコースからトレーニングするのがよいと思います。
ちなみに自分もこのオンラインコースで勉強して、EdpuzzleCoachの資格を取りました!
校内で勉強会をしました
実際に自分も校内で勉強会を実施してみました。
人に教えられるほど詳しいわけではありませんが、Edpuzzleは校内で活用する人が増えるほど効果が乗算されていくツールだと感じたので「まずはやってみよう」の精神で宣伝。
40分くらいの短いレクチャーでしたが、参加してくださった先生方にはアカウントの登録から始めて、実際の生徒画面の体験や課題の作り方などを体験してもらいました。
自分がもう少し使い慣れていれば、もっと短い時間で理解してもらえたように思いますが、一時間もあれば機能全体についてICTがあまり得意ではない先生方でもなんとなく理解できるようになるようです。
ぜひ、上の辻先生の紹介動画を見て「これは使えるかも!」と思ったら、仲間を集めて一時間くらいあれこれとやってみるとかなり使えるようになると感じます。
もちろん、自分に連絡をいただければお手伝いできることはお手伝いします!(あまり詳しくないのが実情ですが、知り合いに聞きまくります!)
どういう授業が考えられる?
Edpuzzleを使うとどういう授業が考えられるでしょうか。
これは実際に触ってみた方が具体的なイメージが持てるかもしれません。
自分も先日の校内の勉強会で、操作方法や使用感を理解した先生方からは自然と「こういう使い方ができるかも」「こういうやり方はあり?」という発言がどんどんと出てきていたので、使ってみると授業のイメージも持ちやすいようです。
そのような前提を踏まえた上で、自分が考える活用の方法を以下にいくつか紹介しておきます。
授業の復習として
おそらくこれが一番ハードルの低い使い方だと思います。仮に上手くいかなくても、カリキュラムの進度に影響したり生徒の不利益が生じたりしにくい文脈だと思います。
授業の内容を復習するようなYouTubeの動画(もしくは自分で作った復習動画)を使って、授業内容を確認するという方法です。
途中の確認テストの成績を見て、次回の授業でどのようなフォローが必要かなど考えることができます。
簡単な予習として
授業の内容について軽く予習してもらうという使い方も可能です。
例えば、教科書の導入部分に当たるような初歩的な問題については、動画とクイズで先に取り組んでもらっておくことで、授業での解説の量を減らしたり、授業でより複雑な概念を解説したりする使い方が考えられます。
仮に授業で同じ内容を解説するとしても、自分で少しでも予習してもらうと定着が全然違うということは想像しやすいことですね。
本格的な反転授業として
本格的に反転授業をやってみようという時にも活用が可能です。
上記の「予習」と使い方は基本的には変わりませんが、授業で「教えること」の大部分を動画に任せ、確認テストでフォローした上で、授業では本格的な演習や複雑なパフォーマンス課題に取り組むという方法です。
ここまでくると、YouTubeの動画を使うというよりも動画を自作して、活用するという使い方になるかもしれませんね。
なお、本格的な反転学習の理論をざっとつかみたいときには桐蔭学園の溝上慎一先生の以下の解説が端的でお勧めです。
授業者一人でも個別最適な授業
例えば、自分の理解度に合わせて、教員に解説をしてもらう、Edpuzzleの動画で自主学習をする、全ての課題を自分で決める自主学習をするなど、一つの同じ授業内で「どのような課題に取り組むのか」ということを自由に子ども自身に決めてもらうという授業形態も実現可能です。
Edpuzzleがなくても個別の課題を設定して自由に学習をしてもらうことは可能です。しかし、やってみると意外と手がかかって忙しかったり、十分指導ができなかったりする感覚があるものです。
そこにEdpuzzleという「半分授業、半分自走」というような選択肢が入ることで、より教員の余白を増やしていこうという発想の使い方です。
授業のアイデアを出すための参考文献
このように色々な形態の授業を可能にできる可能性があるのがEdpuzzleというツールです。
ポイントは「ツールをどのように活用するか」という視点と、「ツールによって子どもたちの個別のニーズをどう活かすか」という視点があるように感じています。
そのような視点から役に立つ参考文献を紹介して、今回の記事を終わりにします。
授業設計の理論や年間のカリキュラムとしてどのような動かしていくかという観点で非常に勉強になります。また、破壊的イノベーションという概念もかなり重要です。
教え方のデザインとして、どこにツールをはめ込めばよいかを考える時に、この本の示唆する内容は非常に多いです。
追記
認定トレーナーの資格も取りました。
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