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オフラインポケモン対戦イベント『蒼炎』レポート

はじめに

 今回も趣味のポケモンの話である。1年ぶりぐらいにオフラインポケモン対戦イベントに参加してきた。

 とはいうものの公式のイベントではなく、有志プレイヤーによる大会でありあくまで非公式のイベントである。非公式イベントではあるものの、観光も兼ねて全国各地から遠征して参加される方は少なくない。今回の参加者数は有志スタッフ込みで約160~170人程だったかと思う。100~200人規模の大規模な大会となると公式のランクバトルでシーズン最終3桁どころか、最終1桁2桁経験者も参加されていたりする等、普段のランクバトルよりもハイレベルな戦いが繰り広げられることとなる。参考までにランクバトルで最終順位が表示されるマスターボール級の人数は、直近2シーズンでそれぞれ約86000アカウントのようだ。人数ではなくアカウントとしているのは、複数アカウントで交互に参加されている方もいるためである。
※参考
ポケモンバトルデータベース スカーレット・バイオレット (pokedb.tokyo)

 オフライン対戦イベントは会場を確保した上で告知し参加者を募る等準備に時間がかかる都合上、開催の数か月前から告知がなされたりするのが一般的である。今回の蒼炎も告知自体は半年ほど前であったか、割と近所で開催されるということもあり前々から楽しみにしていたオフライン大会だった。
 なお早々に予選敗退となったとしても、決勝トーナメントの試合を生で観て勉強することができたり、交流用のサブイベントが用意されていたりするなど、ポケモン対戦好きには非常に有意義な一日となることは間違いない。

下記のように、日本全国で開催される有志によるオフラインイベントの情報をまとめてくださっている方もおられる。2023年には把握されているだけでも年間約80回程度開催されているようだ。


蒼炎ルール概要

 一試合単体でみれば、シングルバトルのレギュレーションF準拠。6体のポケモンをお互いに見せ合い、3体選出して1vs1で戦う。戦闘途中で技を選択する代わりに他のポケモンに交換することも可能。試合時間は最大20分で持ち時間7分、持ち時間を使い切ったほうは原則負けとなり、20分で勝負がつかない場合は生存ポケモン数や残りHPの割合等により勝敗が判定される。これはシングルバトルでは基本のルールとなる。
 Tonamelを利用した最大8戦のスイスドロー方式(2戦目以降は勝ち負け数が近い人同士がマッチング)でベスト32に入った方が決勝トーナメントに進み、予選6勝以上だと確定抜け、4敗した時点で予選脱落確定となり以降予選終了。決勝トーナメントはBO3、つまり先に2勝した人が勝ちあがることとなる。

使用構築と予選結果

使用構築

いつもの面々

 先月から久しぶりにランクバトルにほんの少しだけ復帰したものの、圧倒的に試合数が足りなく感覚もない中で、1月5日から公式のランクバトルで採用されたレギュレーションF(使用可能ポケモンが約200匹以上増えて約800匹が一応使用可能)が本大会でも適用され、まだ対戦環境が定まっておらず新規解禁ポケモンの使用感を多くの人がつかみきれていない環境での開催という状況であった。
 新規解禁ポケモンの情報はちょっとだけ仕入れつつ、使用感が分からないポケモンをいきなり実戦で試すよりも、まずは戦い慣れたいつもの『先生方』と、とりあえず様子を見に行ってみることにした。

エンジョイする受けループ S9シングル最終810位R1922&最終870位R1919|テツノトリ (note.com)
ヘイラッシャ→ラウドボーン、一部テラスと持ち物と技構成を若干変えたものの基本的に流用。後述するサブイベントでもこちらの構築を使用した。


予選結果と総括

××〇×〇〇× 3-4で予選敗退。

選出負け2戦、順当負け1戦、急所負け1戦。
麻痺乗り越えて勝ち1戦、順当勝ち1戦、択勝ち1戦。

 予選は7戦できたが、全体を振り返っての総括をしてみる。世界の壁は厚かった。皆さんものすごくお強い!予選を半分折り返した時点で4敗即終了がちらつき、最早1戦でも多くという感じになっていた。
 とりあえずエンジョイする構築なので、完成度はあまり高くはなく攻撃力の高すぎる圧のすごいポケモンが多数並ぶと選出負けしやすい面があるのはやはり改善点ではある。特にウーラオスが重すぎるのが課題であった。やはりヘイラッシャ先生を呼ぶべきだった。新ポケモンが解禁されたとしてもウーラオスが数を減らすことはなさそうだ。
 他に特筆するとすれば、めいそうほえるスイクンに2回遭遇。ほえるふきとばしがないと非常にきつい。貯水ドオーがいたのでとりあえずは膠着状態に持っていけはするが、事前にステロ撒かれていたので他がジリ貧になってしまいかなりきつい。なお、2戦目は事前にどくびしを撒いておいたので降参を頂いた。ほえるとねむるの両立は技スペースが足りないため、毒にするのはやはりありだと思う。あまのじゃくジャローダにも遭遇したが、アーマーガアならばリーフストームを4分の1に激減させられるとはいえ、へびにらみによる麻痺も相まって+6まで上がってしまっているとギリギリ受かるかどうかちょっとヒヤッとした。とはいえプレッシャーのおかげでリーフストームを4回までしか許さないので、タイプ受けでなんとかなりそうな感触は得られた。
 古代の姿・未来の姿・現代問わず準伝説ポケモンはみがわりして積み技する型をよくみかけた。元の数値が強いので、ワンパンは困難。積まれると要塞化して非常に厳しい。積みあいになったとしてもほえる・ドラゴンテール等強制交代技がとんでくることがあり圧倒的に不利となるため、これはちょっと今後の対策を考えないといけないと痛感した。
 相手が水オーガポンでみがわりしてつるぎの舞いで全抜き体制を整えている間に、ドオーでどくびしを撒いてつたこんぼうして来ない読みをしてラウドボーンに交代し草テラスして水オーガポンで突破されないようにして、回復をはさむとみせかけてパオジアン交代読みみわくのボイス直撃できたのが個人的にハイライトだった。

サブイベント(中の人ダブルのシングルバトル)

 予選終了後にサブイベントが開催された。参加希望者を主催側でランダムに二人一組にして、一つの構築を使用して交互に行動を選択していくという中の人はダブルな変則シングルバトル。当然ながら、対戦中は相方にアドバイスができない。相方の直前の行動や戦況を読み取って判断するという、オフラインイベントならではの形式であった。構築は一緒に作るでもよし、どちらかがもっているものをそのまま使ってもよし。上記の私の構築でやってみたが相方となったポケモーリーさんが即座に意図を理解してくださったおかげでなんやかんやで戦えた。結果としては、27組出場して3回戦で敗退となってしまったが、非常に楽しめた。

オフライン大会にもっていくとよいもの

  1. 携帯バッテリーとコード
    必需品。スマホ用とswitch用両方分事実上必須。充電スペースは会場の端であることが多く、混雑しているのもあったり割と充電する暇がなかったりする。一日イベントとなるため、昼以降は試合そのものよりも電池の残量を意識せざるを得ないと思っておいたほうが良い。なお、コードの形状にも注意する。

  2. OAタップ
    推奨品。充電スペースは一応確保されるが、圧倒的に数が足りないためOAタップで充電スペースの口数を増やしておきたい。

  3. タックシールとサインペン
    推奨品。
    switchをデコレートしている人はたまにおられるが、充電コードは皆同じ形をしていて、基本的にどれが誰のものかわからないので、これは絶対に名前を書くか自分のものであるとわかるようにしておくべきである。

  4. switch本体スタンドとコントローラー
    推奨品。switchをもったままやるでも十分可能ではあるが、机に向かって向かい合うわけで、画面が見えてしまうのを気にしてしまう方であればスタンドは是非用意しておいたほうが良い。

  5. キッチンタイマー等時間を計るもの
    長期戦が想定される場合は、残り時間も考慮した行動が必要となる。20分間カウントダウンできるような、時間を計れるものならなんでもよい。

  6. ポケフィット等推しポケモングッズ
    推奨品。この人といえばこのポケモンという印象がついて覚えてもらいやすくなる。Twitter改めXにてみかけたことのある人とご挨拶したいものの、誰だかわからないときでも目印となる。水オーガポンのお面をつくってもってきている方もおられた。

具体例
switchに何かしてみるのもオススメである。


最後に

 『いけば誰かしらいる』、というスタンスでだいたいなんとかなるので、ポケモン対戦にちょっと興味がある人は是非足を運んでみてほしいと思う。タイミングが合わず他にもご挨拶したかった人が心残りではあるけれど、それはまたの機会にということで。対戦の知識に知識に自信がない方でも、勉強しに行く感覚でいってみるとものすごく勉強になる。実際に対戦した方から構築の意図や選出の意図、立ち回り方等について話が聞けるのはものすごくためになる。予選が終わった後も、観戦の合間に会場内でフレンド対戦をされている方も多々おられたし、私も休憩時間にサブのswitchでハピナスレイドを開催していた。今にして思えば、せっかくなのでハピナスのポケフィットも持ってくるべきだった。

 というわけで、主催してくださったvanさん、運営スタッフの皆さん、昼ご飯に付き合ってくださったスイレンさん、晩御飯に付き合ってくださったフカまろさんポケモーリーさん、ご挨拶してくださった皆さんと数多くの方々に圧倒的感謝。また機会をみつけて参加したいと思います。

オフ後の乾杯を『優勝』と呼ぶ声もある


#やってみた

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