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僕が考える働く看護師的「お勉強」のしかたvol.1
「勉強しないとですよね…でも何から手つけていいかわからないんですよね」
先日病棟の後輩が聞いてきました。
「いや、何からやれば良いのかわからんし」
僕も呼吸療法認定士取る前、同じこと思っていました。
そもそも僕が呼吸療法認定士を取ろうと思ったのは呼吸器が苦手だったから。
まぁそれはそれは試験勉強は苦行でしたこと。(笑)
過去問1ページ目から書いてある日本語が良くわからなかったのを今でも覚えています。
試験勉強と仕事における勉強の違い
試験勉強と仕事(臨床看護)の勉強は別物と考えています。
試験勉強=試験に合格するための勉強
臨床看護の勉強=仕事で使うための勉強
こんな風に割り切って勉強との向き合い方を決めてます。
え?普通の事言ってない?と思われると思います。
でも実際、看護学生の時案外周りには臨床看護で使えるように看護師国家試験と向き合おうとしている人が割といました。
確かにそういった形で勉強してやりきる人も居ましたが、それはほんの一握りです。
大体の人が躓くと思います。
僕がなぜ割り切って考えているかというと、そこまで器用なタイプではないから。
僕は勉強には「理解」と「納得」という2つの尺度があると考えています。
「理解」と「納得」の違い
この2つの違いは「心」がついてきてるかどうかの違いだと思います。
後輩によく言うのは、アハ体験をたくさんした方が良いと話します。
アハ体験は勉強において「心」から感じた瞬間だからです。
「心」がついてくるから周りの人に伝えたくなります。
「心」ついてきていない時点の「理解」だと人に話す自信がなく、話す気にもなれません。
僕はそれが「理解」と「納得」の違いだと思います。
試験勉強と臨床看護の勉強
試験に受かるための勉強は「理解」の量を増やせば受かると思っています。
目的は試験に「受かる」ための勉強であること。
何か一つの勉強を①~⑩の段階に分けた時
①→⑤→⑩くらいで「理解」しておけば試験問題は解けることが多いです。
試験というのは大体決められたボーダー以上に点数を取れば受かります。
要は100点を取らなくても試験は受かりますし、受かれば100点で受かった人と同じように見られるという事。
逆に臨床看護の勉強は知識を「使う」事が目的ですので、「納得」の量を増やさないと対応できないと思います。
しかし、試験勉強も大きな試験になればなるほどモチベーションを保つ工夫をしなくてはいけません。
そこで試験勉強に「納得」のflavorをたまに加えてあげることも必要ではあります。
「納得」するとモチベーションはグッと上がります。
それによりまた勉強と向き合えるのです。
試験勉強≫ 理解:納得=8:2
臨床の勉強≫ 理解:納得=5:5
僕はこのくらいで考えて勉強してます。
なら、臨床看護の勉強はどうやってんすか先輩。
ここまで読んでくれた人は「はよ言ってみいや。」くらいで食い気味に来てくれていることを祈ります。(笑)
看護師という仕事は患者がいないと成り立ちませんし、毎日毎日治療の大切さや進捗、今の状態に合わせた入院生活などを説明しないといけません。
その説明が患者さんを安心させる材料になります。
ですから毎日毎日担当の患者さんの病状に合わせてサラリーマンで言う
プレゼンテーションをしないといけないんです。
もちろん相手は医療の知識は無い人が多いですし、そんな相手がわかるように伝えなくてはいけないので自分がその事に「納得」していないと伝わりません。
もっと言えば自分が「納得」しているからこそ患者さんの心に響く言葉になると思っています。
ようは「理解」だけでは相手に伝わらないことが多いんです。
看護師という仕事は患者さんと看護師以外の医療従事者との間に立って橋渡ししていかないといけない仕事なんです。
僕がどれだけ橋渡しできているかわかりませんが、患者さんに還元するべくこれからも「納得」の量を増やしていこうと思います。