お徳感がすごい短編詰め合わせ『何が困るかって』
面白かったの~~!冒頭「いじわるゲーム」からグッと惹き付けられて、
「怖い話」「都市伝説」なんかゾクッと感ハンパない☆「都市伝説」は露悪趣味的な面白さもあるかな。ちょっと今の時代、珍しい雰囲気。
ミステリ系のサスペンス風味、たまに人間ドラマな短編集。坂木さんは初めて読んだ作家さんなんですが、すっかり魅了されました!!
1話が結構短くて、1冊に何話も入ってるからワクワクがたくさん( ..›ᴗ‹..)
あと好きなのは「ちょん」「仏さまの作りか方」かな。悪い人が好きなんじゃあぁあ!!
フィクションのね、悪い人が好きなんです(2回目)リアルはもちろん良い人が好き!
にのまえの思う良い人は、気働きがあって融通の利く茶目っ気がありながら真面目な人。これ完璧。でも1番優先されるのは「優しい人」かな。気働きのある人は根本に優しさがあるよ。そんなに気が利かなくても優しい人はいるし、そういう人も好きよにのまえは。
それはそれ。作品は別。
あ~、でも頭悪い人は嫌かな。スマートでサイコパスな悪人が好き。そういう悪人は「底の知れなさ」があって良い。
好みでいうと「都市伝説」より「ちょん」の人が好き。お話は「都市伝説」の方が好みだったけど、「ちょん」は登場人物みんな好み。仲良さげにしてるのに焼酎の飲み方しか評価してない所とかグッときちゃう。(細かすぎて伝わらない好きポインツ)
こんなにゾクゾク系なお話の中に、急に「勝負」みたいなお話が来るとなんかもう笑っちゃうよね。嘘つけー!みたいな(笑)別に笑い取りにいってる話じゃないのに「ギャグかよ」って思ってしまうのは、こちらの性格が悪い??絶対狙ってると思うけどな~……
「仏さまの作り方」も落語みたいだったね、お後がよろしいようで。淡々と進んでいく感じがそれらしくて好きだった~!
ボク仏教好きで、たまにお坊さんの本とか教えの説明とか読むんだけど常々思ってたのよ「悟ったら人生つまらないな」って。キチンと修行されてるお坊さんのお話はとてもしっかりしてて面白い☆法事についてくるお説法は楽しみのひとつ。
「ライブ感」とかちょっと悪趣味な世にも奇妙な物語だし(褒めてる)
全部のお話が食べやすい毒、って感じで本当に好みな作品でした!!
こんなに色んな種類の毒が食べられるなんてっ!お徳感ハンパないっす٩(*>▽<*)۶
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?