短歌と忘却の雫。
ふと零した思い出が床に落ちる。
汚れて見えてもう触れたくない。
という短歌を作ってみた。
前々から言ってた女の子を、もう好きじゃなくて良くなったという歌になっておる。
はず。
職場の人達と呑んでいて、あの子が仲の良かったこの子達に伝えたらどんな反応になるのだろう?
という好奇心からだ。
というか、まぁもう限界でエンドロールのきっかけが欲しかっただけだったんだと思う。
お陰で、話の節々から私のサンクチュアリとしての彼女は存在しないと決定付けるに至ったわけだ。
そうか、この子達は余程私より彼女を知っているのだ。
素晴らしき孤高の蘭堂としては、俗に落ちた人に食指を伸ばすのは宜しくない。
そもそも私はほとんどゲイなはず、何かがバグっていただけなのだ。
いい理由を見つけたじゃないか。
聖域が俗に落ちて、汚く見えて、醒める。
それで、いいじゃないか。
良い理由だし、プライドも守れる。
何より誰も不幸にならなかった。
これはとても、素晴らしいことだ。
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