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真っ暗闇の死後の世界



前置き

先日の記事で、パルメ首相は死後すぐに生活しやすい場所に行っていました。https://note.com/siyoh/n/nb3c4142f8aab

今回は、死後に何もない暗闇の空間に50年近く囚われ、そこから救出された人(霊)の話です。
ルクセンブルクでITC研究をしているハーシュ・フィッシュバッハ夫妻の元に、それを知った人から、昔亡くなった夫が今どうしているかという問い合わせがありました。その話を聞いたマギーはあの世のディレクターであるスウェジェンにその話を伝え、ここに書かれた救出劇となったようです。

救出されたアルトゥールからのこの手紙は、1997年7月7日に夫妻のコンピュータに現れました。.まずはそのテキストをそのまま紹介します。

アルトゥール モースの場合

あれからほぼ50年経った今でも、夜中に汗でびっしょりになって目が覚め、自分の死が現実であり、無意味であったことを改めて感じることがある。コトゥシュKotorz(当時はカッヒェン Kachen と呼ばれていた)から4人で農夫の馬車に乗せてもらったのだが、そのときの光景は、今だに鮮明に眼に浮かぶ。私たちはオッペルン Oppeln に向かっていた。白樺の木々が並ぶ、エーレンフェルトEhrenfeld からそれほど遠くないその道は、右側が春の初々しい新緑で彩られていた。1945年4月、穏やかな春の日だった。目の前に黄色と赤の閃光が突如として広がり、鋼の拳に掴まれたように私たちは空中に投げ上げられた。私は、首を掴まれて激しく揺さぶられるウサギのように高く高く舞い上がった。そして、猛スピードで地面に投げ落とされ、血に染まり苦しみと戦争で傷ついたこの地球に叩きつけられたのだ。

私は精神だけとなり、周囲は完全に暗闇に包まれた中を漂っていた。音は何も聞こえず、光も暗闇を貫くことはなかった。この状態がどれだけ続いたのか分からないが、やがて私はここでは時間が存在しないことを知った。私は「これが死後の世界なのかもしれない」と考えたことを覚えている。

愛するルツィエ、小さなルツィエ。私は当時、何度も君とヘルゲのことを思い出していた。彼女は今や、ほとんど本物のフランス人のようになっている。私は時々、彼女のところを訪れている。彼女もそれに気づいていると思う。あのとき私は、これが肉体の死後に私たちの身体が留まる最終的な状態だと思っていた。

突然、何年が経過したのか分からないが、遠くから素晴らしい音楽が聞こえてきた。遠くで、紫色の光が渦を巻くように回転していた。私はその光に向かって進んだ。

愛するルツィエ、小さなルツィエ。私は常に不思議なものに興味を持っていたよね。アルスター川沿いを歩きながら、永遠に続くかのような生命の川について考えていたことがあった。だから、この光景を見た時の私を想像してみて欲しい。虹色の光の中に浮かび込んだとき、その先には、何か歪んだフィルムでも見ているように、豊かな緑が広がった美しい谷が見えたのだ。山の斜面の間を銀色の川が流れていた。少し感傷的に聞こえるかもしれないが、その瞬間、私の中に押し留めていた涙が溢れ出た。家からも君からも遠く離れた、長く冷たい冬の間、私はずっとこの涙を堪えていたのだ。私は子供のように泣いた。その美しさを再び目にすることができた喜びに。そして次の瞬間、意識を失った。

どれだけの時間が経ったのかは分からないが、目を開けると、朝露に濡れた草の中に横たわっていた。すぐそばにはハシバミの木があった。二十代の若い男性の優しい顔が私の上に現れた。彼は私の手を取り、こう言った。

「ようこそ、アルトゥール。君を待っていたよ。私はパスカル・トゥルメスだ。」

こうして私は、肉体の死後ほぼ50年を経て、グループ・タイムストリームと共にこのマルドゥクにたどり着いた。ここにいる若い女性、スウェジェン・サルターという科学者が、死後の空間の中で私を見つけ出してくれたのだ。彼女とその仲間たち、特にジャン・エーベルハルトという素晴らしい技術者が、光の変調を用いて私を移動させた。それは「ダウン・モジュレーション」とは逆の操作だという(私はまだこれらの知識を吸収できていない)。私がここに来て約14日経ったが、すでに多くの友人を見つけ、まるでここにずっと住んでいたように感じている。

愛するルツィエ、小さなルツィエ、あと数年で君も私のもとに来るのだろう。そして、君がかつて夢見ていたあの公園で、一緒に座ることになる。私たちは美しい音楽を、君が想像する以上に素晴らしい音楽を聴くことになるだろう。君も再び若く、健康な姿になるよ。私たちは、夢にも思い描いたことのない体験を共にするのだ。私は君を待っている。そして、再び君と一緒にいられることを心から楽しみにしている。君を初めて愛した日のように、今も君を愛している。
アルトゥールより。

いくつかの背景

アルトゥールはドイツに占領されていた頃のポーランドで亡くなったようです。コトゥシュという名前のつく村は二つありますが、彼が言っているのはそのどちらかでしょう。オッペルンというのはオポーレの別名です。

爆弾が落ちた際、彼はこんなルートを通っていたのでしょう。
歩いても3時間程度の距離です。

彼が亡くなった後にずっと漂っていたという暗闇の空間ですが、以下の文章を見ると、完全に閉鎖されているわけではなく、どこかを覗きに行ける状態だったように見えます。

私は時々、彼女のところを訪れている。彼女もそれに気づいていると思う。

ここで「彼女」と呼ばれているヘルゲが、生きているか死んでいるかですが、この空間からこの世を見られるとは思えません。それにこの世を見るとなったら当然まず奥さんのルツィエの方に向くのではないでしょうか。そうではなくヘルゲを訪ねたということは、彼女はすでに死んでごく普通のあの世にいる。そこへ、まだ成仏していない霊が残された人を訪れるように、アルトゥールが行ったということではないのでしょうか。

こうして私は、肉体の死後ほぼ50年を経て、グループ・タイムストリームと共にこのマルドゥクにたどり着いた。

タイムストリームというのはあの世側の送受信ステーションで、そこで働いている人たちがグループ・タイムストリームと呼ばれています。マルドゥクはあの世の惑星です。昔この世の火星と木星の間にあった惑星があり、それが破壊された結果が小惑星帯だという説があります。これは一般的には異端とされる説ですが、その惑星が実はこの世にかつて存在していたマルドゥクだったのかもしれません。

彼女とその仲間たち、特にジャン・エーベルハルトという素晴らしい技術者が、光の変調を用いて私を移動させた。それは「ダウン・モジュレーション」とは逆の操作だという

これは非常に興味深い文章ですが、これ以上の詳細は分かりません。ただ、あの世にはあの世の科学があって、その力で地球との通信が成り立っていたという事実があります。ITCの場合、地球側の通信者にいくつか技術指導が来たりしていました。

あの世とこの世を電子機器で結ぶITCは、人の持つ霊的エネルギーと、あの世およびこの世の科学で成り立っていました。ただ、人間のエネルギーを必要とするため、研究者間の猜疑心や対抗心が通信の邪魔になり、最後には通信できない状況になってしまったのです。この詳細はいずれ書くこともあるでしょう。

暗闇の空間

こうした空間に自殺者が行くのはわかります。

私たちは肉体というスーパーカーに乗るドライバーのようなものです。レースに出るスーパーカーにはメカニックチームやスポンサー、マネージメントチーム、エンジニアチーム、ピットクルー、医療チームなど、さまざまな人たちが関わっています。だから、その車をドライバーが独断で廃車にしてしまったら、周りの人たちは当然快くないし、そのドライバーを罰することでしょう。これと同様に、肉体を勝手に破棄してしまうと、関連している霊たちはその人を反省房に入れるのではないでしょうか。

その他にも、第六感が完全に鈍っている人は、やはりこうした空間に行くやすいのではと考えています。死んだ時は、アストラル体が肉体と同じ形になってはいるものの、その霊体を用いた新しい「五感」は、肉体時代から考えると第六感みたいなものです。だからその使い方に馴染むまでは、まるで自分が精神だけになって浮かんでいるように感じるのではないでしょうか。とはいえ、これはかなり一時的なもので、その後も暗闇の空間に囚われるとしたら、それは別の理由かもしれません。

それにしても、爆発事故で亡くなった上に、こんな空間にずっと放置されていたのはかわいそうですね。タイムストリームが助けに行かなかったら、まだずっとそのままだったのでしょうか。怖いことです。

死んだらすぐに暮らしやすい世界に行きたいものですね。

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