第26回:「喜び」で「風の時代」を生きる
前回は、シンプルに「喜び」で生きることができると自己承認ができるようになるということを書きました。そこで今回は、自己承認が出来た人が、どのように生きていけばいいかということを書いていきます。
現在は、「風の時代」といわれ個人で生きるのが主となる時代になったといわれています。これまでは組織に属することが当たり前の時代だったので、個人が全責任を負うということに重荷を感じたりしますが、実をいうと、個人で行うことは個人で責任を負えるようなことをすることであるため、実際の負担はさほど大きいものではありません。
むしろ個人で生きた方が、組織のルールとは関係なく生きられるようになり「自由度」が高くなるので、自分で自分のことは責任が取れるという人は、個人で生きた方が圧倒的に楽に生きていけるようになるといっていいでしょう。
そこでもし、この「風の時代」を個人で生きていくのであれば自己理解が欠かせないといっていいでしょう。自己理解とは自分がどういうふうに生きていきたいかということ理解することです。
この自己理解は「風の時代」の特徴を知ることで出来るようになるため、まずは「風の時代」の特徴から見ていきます。
「風の時代」の特徴
以前読んだ「神様にゾッコン愛される 夢中人の教え」という保江邦夫さんと山崎拓巳さんの本に「風の時代」の特徴を書いたところがあるので、引用してみます。
この引用が山崎拓巳さんが書いた「風の時代」の特徴です。ここに書かれているような社会が実現するといいなと心から思います。
この山崎さんの書かれた「風の時代」の特徴は、私がこのサイトで書いていることととても共通しています。
この中でも、一番大切なことは、やはり「喜び」が最優先ということであり、「喜び」を中心にして、自分軸を作り自分の価値観を満たしていくというところといっていいでしょう。
また、こういった自分軸を作るには、先ほど述べた自己理解が重要です。というのも、この自己理解ができるようになればなるほど、より具体的に行動できるようになって、自分なりのアレンジができるようになり「所属」「場所」「肩書き」から解放されるようになるからです。
さらに、「風の時代」は、他者への貢献も主要となるため、利他の精神も欠かせないといっていいでしょう。この他者への貢献ができるようになるためには、まず自己実現を果たしていかなければなりません。
なぜかというと、自己実現は自分に自信を持たせるものであり、人は自分に自信を持てるようになってはじめて利他の精神を育めるようになるからです。
自己実現は一般的に難しいと考えがちです。しかし、自己実現はシンプルにやりたくないことをやめて、自分の「喜び」に従って生きるようになることであるため、さほど難しいことではありません。
自己実現の基準は自分が満足できる状態を作って行くことであり、年収を基準にするというようなこれまでの価値観ではなく、自分が好きなことをして生きていられるかどうかが基準となるため、自分が満足できる状態を創ることができれば自己実現を達成することができます。
こういった感じで自己実現の意味を理解できるようになると、実はお金が自己実現の対象ではないということが分かります。自己実現が「好きなことをして生きる」ということであるのであれば、お金は必要な分あればいいという気づきが生まれるため、お金の価値の変化が生まれるし、循環経済を目指していった方が効率がいいということが分かります。
個人がお金を抱え込むということは、利他の精神に反するものであり、お金を共有するという意識があるからこそ循環経済が生まれるものなのです。
「風の時代」は「喜び」を軸にして生きればいい
再び山崎さんの文章を引用します。
人間は「喜び」によって人生を満たしていけるように出来ています。このことを改めて認識できると、風の時代を楽しんで生きていけるようになります。
人はシンプルに自分の興味関心に従って生きるだけで、すべてが上手く生きます。というのも人が「喜び」に生きるとき、自己肯定・自己承認が自然にできるようになり、やがて自分に自信が持てるようになっていくからです。そういった自信が自分軸になって、オリジナルの自分を生きていけるようになります。
人が自分の核心となるような「喜び」に出会うことができると、これをするために生まれてきたんだということが理解できるようになります。こういった理解を得ることができると、迷いや不安がなくなっていくため結果を気にすることがなくなります。
また結果を気にしなくなるということは、ある意味ですでに結果が出ているということなので、目に見える形での結果は自然と付いてくるようになります。
人は、自分の核心となるような「喜び」に出会うと迷いや不安がなくなるだけでなく「余裕」も生まれててくることから、他者への貢献も躊躇なくできるようになります。
そして、人が他者への貢献を「余裕」を持って出来るようになると、与えたものが返ってくるというこの世界の循環する流れの中に入って行くことができるため、それが結果となって現れてくるようになります。
「風の時代」の醍醐味
「風の時代」を生きるにはこれまでのように「カタチ」や「テンプレート」がないため、不安を感じるかもしれません。しかし、人がどうしたいか、どうなりたいかは一人ひとり異なるため、そもそも「カタチ」や「テンプレート」を求めること自体が意味をなさないといえます。こういった理由から、やり方は自分で見つけるしいかないといっていいでしょう。
とはいえ、やり方を自分で見つけるということは、自分流にアレンジ自由ということでもあり、こういった点が、まさに「風の時代」の醍醐味といえます。
「自分流にアレンジ自由」ということは、決定権はすべて自分にあるというこであり義務からの解放を意味します。つまり「アレンジ自由」ということは、風のように軽く生きられるということなのです。
最高ですね。
といったわけで、今回は「神様にゾッコン愛される 夢中人の教え」という本の山崎さんの文章を参考にしながら、「風の時代」の特徴を書いてきましたが、あらためて山崎さんの文章を読みなおして、このサイトで私が書いてきたことと一致している部分が多いということに気づくことができました。こういったことから、これからも自信を持って「喜び」についての記事を書いていこうと思います。
そこで次回は、自分の核心となるような「喜び」と「風の時代」の生き方について書いていこうと思います。
*こちらが文中で紹介させて貰った「神様にゾッコン愛される 夢中人の教え」です。保江さんと山崎さんの掛け合いが楽しい本で、おススメの一冊です。