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過程を楽しむこと、人生を楽しむこと

人生とは常に現在進行形であり、過程の最中にある。

だから人生のすべてが過程であると思えるようになれたなら、結果を気にして生きることがなくなっていくことだろう。

どんなことでも過程がなければ結果が生まれることはない。

結果とは、試行錯誤しながら行き着く先に得られるものであり、そういった試行錯誤から気づきが生れ、自分の可能性を広げていけるようになるもの。

だから、結果とは過程の中のひとつの指標でしかない。

結果という指標から、生きるヒントを見つけ出し、日々、自分自身を、あるいは生活そのものを向上させていいけばいい。

そうやって自分の人生と向き合って生きていけば、すべてが過程になることだろう。

もちろん、過程を楽しむ中で結果的に上手くいく場合もあるし、そうはいかないこともある。

上手くいったときは喜べばいいし、そうでなかったら反省して新たな気持ちで生きていけばいい。

それが自分を生きるということになる。

他者の評価を軸にして生きれば、それは結果主義になってしまう。

誰かが設定した基準を満たそうと生きるのであれば、それは他者に合わせた生き方になる。

他者の評価ばかり気にして生きると、自分に対しての評価が疎かになってしまう。

他者の評価と自分の評価が一致することはほとんどない。

自分の能力を最大限に発揮したとしても、他者の評価がいいとは限らない。

あるいは自分が満足して創り上げたものが、他者の判断を納得させるとは限らない。

その一方で、他者の評価がよくても自分で満足できない点があるならば、それをちゃんと捉えて、そこに新しい何かを加えていけばいい。

評価して貰えたことは素直に喜ぶ。

しかし、自分で納得できないことがあるのあれば、そこを修正していかなければならない。

自己評価と他者の評価が異なるとき、評価すべき方は自分の能力を最大限に発揮した方であり、自分が満足して創り上げた方なのだ。

評価は自分ですべきであり、他者の評価は参考程度でちょうどいい。

結果を気にして生きていると、楽しいと思ってしていることもやがて楽しくなくなってしまうから、楽しめることをして楽しんで過ごせていることを高く評価する。

楽しむということは、上手く行ったりいかなかったりすることを楽しむことであり、上手くいかなかったから駄目というわけではない。

上手くいかなかったということも含めて、それを楽しむことが「楽しむ」ということ。

紆余曲折を楽しむことができるようになったとき、自分の人生を生きていけるようになるだろう。

この世界に生を受け、その生涯を終えるまでの間は過程でしかない。

紆余曲折の中から、自分を発見できるようになる。

自分の満足感こそが最大の評価であり、自分に満足できれば安心して日々を過ごしていける。

そういった日々の満足感を得ながら生きるとき、自分を生きるようになっていく。

自分を生きるということは、自分に甘く生きるということではない。

自分を生きるということは、自分の気持ちに正直に向き合って生きるということである。

自分の気持ちに正直に向き合えば、あえて苦しいと感じることをしなくなり、自分の心が喜んで前に進んでいけることを選択するようになる。

そうやって、自分の心に正直になったとき、自分を生きられるようになり、今を楽しんで生きるようになっていく。

今を楽しむことは、過程を楽しむことである。

過程を楽しむことは、人生を楽しむことである。

今を過程と捉えて楽しんで生きれば、人生がますます楽しくなっていく。



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