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36.小さな「幸せ」がバタフライ効果を生む

前回、潜在意識はブラックボックスのようだという記事を書いた。

ブラックボックスとは、その中身の構造は理解できないけど、それがあるから物事が上手くいく、というような意味だ。

たとえば、我々が日々使っているパソコンなんかもブラックボックスといっていいだろう。

PCの構造は全く理解できていないけど、PCのお陰でネットに繋がることができるし、文章を作成したり動画編集や写真のレタッチから管理などができたりしている。

しかも、実際に我々が持っているPCに対する知識は、PCの知識全体の5%も満たないといっていい。

しかし、その5%程度でPCそのものを使いこなせている。

今はソフトやアプリの簡易化が進んでいるから、実際にはPCに対する知識は5%以下で使いこなせているのかもしれない。

このことは、人間の意識構造と一緒と考えることができる。

この図は人の意識の階層を表したもので、人は顕在意識、潜在意識、超意識の3階層で出来ているといわれている(諸説あります)。

そういった中で、我々が日常生活で使っている意識である顕在意識は全体の5~10%といわれ、顕在化されていない意識という意味での潜在意識(潜在意識と超意識)は90~95%近くを占めるといわれているそうだ。

つまり、我々の意識のほとんどがブラックボックス化しているけど、お陰で無事に過ごすことができているし、5~10%の認識があれば人は生きていくことができる。

そして、誰もが90~95%の未知なる可能性を持って生きていると考えることも可能だ。

そこで、内なる自分、顕在化されていない自分を知っていくことができれば、自分にとって必要な情報を内在から引き出していけるようになっていけるだろう。

とはいえ、内なる自分を知るための解説書があるわけではない。

PCであれば、PCを作成するための手引き書や作り方マニュアルを手に入れれば、その構造を理解することは可能になるけれど、自分の心はそういうわけにはいかない。

もちろん、潜在意識について書かれた本もあるし、潜在意識の書き換えの方法を記した本もあるけど、それですらまだまだ暗中模索の段階であり、潜在意識の奥の奥にある超意識の根源的な叡智のようなものに簡単にたどり着けるようになるものでもない。

そこで、我々が出来ることといえば、潜在意識と顕在意識の通りをよくするということであり、この二つの意識の間のパイプの詰まりをなくしてクリーンにしていくことだったりする。

人間の直観的能力を司る右脳と論理的思考を働かせる左脳が、脳梁で繋がっているように、潜在意識と潜在意識を繋ぐ「何かしらのパイプ」を出来るだけクリアにして徐々に太くしていくと、潜在意識の情報を顕在意識に浮かび上がらせることができるようになると考えていいだろう。

そこで、顕在意識と潜在意識を繋ぐパイプをどうすればクリーンに太くしていけばいいかというと、出来るだけ「気分よく」「心地よく」過ごすことが大切になってくる。

人が心地よく気分よく過ごしているときは、葛藤や抵抗を感じていない状態であり、適度な思考ができている状態といってよく、そういった状態になれたとき、潜在意識と顕在意識のパイプは通りがよくなるため、ふとした瞬間に潜在意識からの情報が上がってくるようになる。

また普段の生活をできるだけ、心地よく気分よく過ごせるようになれれば、常時、潜在意識と繋がっている状態になることができるから、ひらめきや直観を受け取る確率が高くなる。

だからこそ、毎日を「幸せ」に過ごせるようになると、それだけで自然と「幸せ」の状態が広がっていくといっていい。

こういったことから、我々がすべきことは身近なところから「幸せ」を感じられるようになることであり、心地よく気分よく過ごせるようになる習慣作りをしていくことから始めていく。

世の中にたくさんある「幸せ」のメソッドは、心地よ気分よく過ごせるようになるためのもので、生活の習慣を変えるためにあるといってもいいだろう。

そして、心地よく気分よく過ごせるようになる習慣を作りを完成させることができると、あとは幸せの循環の中で過ごしていけばいいという状態になる。

幸せの循環の中で過ごしていれば、自然と顕在意識と潜在意識のパイプがクリーンになって太くなり、潜在意識からの情報を得られるようになるし、潜在意識からの情報を得られるようになれれば、あとは自己対話だけで完結できるようになる。

外の情報を当てはめなくても内なる情報を採用していけば、それだけで無理せず「幸せ」の規模を大きくしていける。

これからは自己対話できる人が飛躍していくのではないかと思う。

内なる情報はパーソナルな情報だから、外の情報に比べると自分の能力に応じた情報であり納得度が高い。

新たに何かをするにしても、潜在意識からの情報が自分に適切な情報を与えてくれる。

生まれ持った特性やこれまでの経験を一番理解しているのが、自分の潜在意識や超意識だから信憑性が高い。

そこで上手に内なる情報を引き出すための自己対話が上手にできるようになると、自然な形で「自分の道」を歩んでいけるようになるだろう。

「自分の道」はパーソナルな道だからこそ、内なる情報にアクセスすることが最善の道となる。

しかも「自分の道」を歩くことができるようになると、それだけで満足できるようになるものだから、その先に何があるかは未知だけど心が満ちていれば、たどり着く場所はどこでもよかったりする。

そういった意味でも、自分の潜在的な意識から上がってくる情報を信頼し様々な経験を積んでいくことができれば随神の道を歩むことになり、自分だけでなく、人の役に立つようなことも出来るようになっていくのではないかと思う。

「幸せ」は心の状態を指すわけだから、まずは心の状態を「幸せ」にすることから始めていく。

心が「幸せ」ならば環境も自然と整うものである。

まずは身近な「幸せ」を掴んでいく。

そうすれば、徐々に自己対話ができるようになって、潜在する可能性にアクセスし、それを開いていけるようになるだろう。

小さな幸せがいい循環を生み出すきっかけとなって、バタフライ効果を生み出していく。

まずは小さな幸せを味わうところから始めていこう。

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アキタロウ
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