「ライス・ワーク」から「ライフ・ワーク」へ進化する
ライス・ワークからライフ・ワークへ。
これができるようになると、人類が一段階、進化できるようになると思います。
ライス・ワークとは食べるために生きることであり、ライフ・ワークは、生活を楽しむために生きること。
我々は、今、もう少しでこれができる状況になってきているということができます。
フリーエネルギーが一般に広まって、AIが我々の仕事をしてくれるようになれば、ライス・ワークから卒業できるようになり、多くの人がライフ・ワークで生きられるようになると思います。
現在の我々は、その一歩手前の世界にいるといっていいでしょう。
フリーエネルギーは、我々が知らないだけで、おそらくはすでに完成されているはずです。
現に水と二酸化炭素から石油がつくられるようになっているし、少しシニカルにいうならば、今の政治家が政治をするよりもAIの方がよっぽど真っ当な政治をしてくれそうです。
もちろん、フリーエネルギーが一般的に広まって、AIが我々の仕事を肩代わりしてくれるようになるのはまだまだ先のことでしょう。
しかし、このふたつが世の中に広まっていけば、我々はライス・ワークから解放される可能性は高くなります。
そして、ライス・ワークから解放された我々がすることといえば、自分自身を表現する、ということになっていくはずなのです。
縄文時代のユーモアのある土器は、ライフ・ワークの土器であり、弥生時代の簡素な土器は、ライス・ワークの土器なのだと思います。
つまり、土器の形ひとつを見ても食べるために生きるのか、楽しむために生きるのか見えてくるものです。
前回の記事にも書きましたが、弥生時代に「所有」の概念が生まれたために、その後の生き方がライス・ワークに変化したと考えられます。
その一方で、「所有」の概念が希薄だった縄文時代は、生活を楽しむことができていたのだと思います。
縄文時代の人々は、自然の摂理を知って自然と上手に付き合っていけば、誰もが飢えることなく生きていけるということを知っていたのでしょう。
しかし、弥生以降、「所有」の概念によって貧富の差が生まれて権力が生まれ、権力者に貢ぐことが仕事になり、それがライス・ワークになっていったと考えることができます。
また、「所有」の概念が生まれたことで、人々の考えが徐々に自然を摂理から離れていき、所有する土地を人間の使い勝手のいいように変えてきたというのが、これまでの歴史といことができます。
この「所有」の意識の極みが今来ているといっていいいでしょう。
だからこそ、我々は、今、どのようなことを目指して生きていくかを明確にしなければならないのかと思います。
我々は、生き延びるために生きているわけではないはずです。
日々、喜びを感じながら生きていけるようになることが、我々の願いなのです。
だからこそ、目指す先は社会としてライス・ワークを抜け出してライフ・ワークを実現していけるようになることなのだと思います。
お金があるとかないとか関係なく、自分がしたいと思うことをしながら、自然とともに歩み日々を楽しんで過ごしていく。
そうなることが、我々が進化した形となることでしょう。
なので、まずはそういった社会の姿をイメージすることから始めてみることが大切なのかもしれません。
そういったことをイメージできれば、それを具現化することが可能になるはずです。
我々が違和感を覚える瞬間は、今という瞬間を楽しめないでいるときです。
違和感は、自分を生きれないからこそ生まれるものです。
しかし、今という瞬間を満足感を持って過ごせるようになると、人は幸せを感じることができるようになります。
そうやって多くの人が満足して生きていけるようになると、違和感を感じることなく生きていけるようになるでしょう。
そういった社会を生み出せるようになるのが、現在の我々の課題であり、そんな社会に近づけてけるようにするために、どうしていけばいいのかを考えるだけでも、これから先の社会を変える力となるはずであり、そういったイメージが、我々の進化の速度を速めることになることでしょう。
イメージすること、それが意図になります。
また、その意図に向かって行動すれば、それが意志になり、その意志を継続させることで、目の前の現実を変えることができるようになることでしょう。
意図を意志に変え行動できるようになると現実が変化していきます。
その一つの例として、「ライス・ワークからライフ・ワークへ」といった認識を持ってみてみて自由にイメージしてみる。
イメージすることが創造の始まりであり、それを具現化していくのが生きる喜びでもあります。
我々には、思いを形にする力が与えられています。
それを使わない手はありません。
自分が満足した姿だけでなく、社会がよくなっている姿を想像してみる。
そういった想像が、未来を生みだしていく第一歩となることでしょう。
集合意識の力で、未来を生み出すことができるのです。