
ユウナという名の猫 記憶と記録-Link58 お空へ
一日経って、少しだけ落ち着いた。
よくよく考えてみたら、五体満足なまま旅に出る事が出来たし、
最期の瞬間もすごく穏やかだった。
肉体から解放されたということは、
もう足を引き摺らなくてもいいし、
ご飯を無理やり口に突っ込まれることもないwし、
逃げたところを捕まえられて背中に点滴をされることもない。
私は悲しくて寂しいけれど、
ユウナからしたら、今は色々から解放されて気分がいいのかもしれない。
そう考えてみたら、とてもステキで晴れやかな事なんだとも思えた。
快晴 ー
あれだけ病院通いしたのに、一度も雨が降らなかった晴れ女のユウナ。
お空へ還るこの日。
天気予報では曇りから雨の予報だったのに、素晴らしい快晴となる。
最後の最後まで晴れ女。
2016年6月17日 8時半ごろ
寝姿 ー
お花さえ無ければ、本当に普段の寝姿。
毛並みも綺麗なのに冷たい。
美人さんは最期も美人さんのまま。
惜しむらくは、手術のために剃った毛が生え揃わなかったこと。
最後の手術から3ヶ月経っても間に合わなかった。
もしかしたら、栄養が上手く行き渡らなかったというのもあるのかも。
2016年6月17日 8時半ごろ
病院からの供花 ー
何の予定もないはずなのに、運送会社から配達の連絡が来る。
何かと思えば、
ユウナが最後の最後までお世話になった病院からの供花だった。
思いがけずお花が届いたので、ユウナの周りが華やかになる。
お花の重量全部合わせたら、ユウナの体重よりも重いかもしれない。w
お着物をお空へ還す前に ー
お願いしていた火葬車が来る時間まであと数時間。
この姿のユウナを見て触れる最後の時。
花束のまま入れるのは温度が下がって良くないとのことなので、
お花だけを切り取りユウナの周りに置く。
病院からいただいたお花も一緒に。
どこかで見た少女漫画のような絵になる。w
ユウナが間違えずに帰ってこられるように、
そして私のお守りとしたくて、おひげを一本だけ貰う。
最後に沢山撫でて、沢山話をした。
そしてハルは ー
担当の方が家へ到着。
書類の記載などの諸々を済ませ、ユウナを部屋から連れてくる。
そうこうしているうちに、興味津々のハルが玄関までやってきた。
ユウナのお着物をお空に還す直前、ハルと対面させた。
— 篁 莎耶@デザフェス52 J-179 (@saya_tk) June 17, 2016
「おねえちゃんにまたね、って言ってあげて」
とユウナの顔を見せたら、副葬品のおやつに興味津々。
その瞬間、あたしのなかの鈴木雅之が高らかに歌い上げる。
「違う違う、そうじゃない」
ハルの食い意地の鬼神っぷりで和んだわ。w
まぁそうだよね。w
おねえちゃんの気配はきっとここからはしないだろうし、
それより「おやつ」だよね。w
晴れて天界人へ ー
数時間後、ユウナのお骨がご帰宅。
腫瘍や薬の影響を懸念してたけど、
限界まで腫れていた右膝以外は本当に綺麗に残ってた。
コレで晴れて天界人への第一歩。
こちらでの生活、本当にお疲れ様でした。
肉体的な主を失ったペットベット。
これを見て、ユウナが居ないのを何度も確かめていた。
全て計算済み? ー
ユウナの大好きな座椅子。
数日前に粗大ゴミに申し込んでいたものの、回収日を失念していた。
いつだったかと調べてみると6/23。
これは初七日の次の日。
いわゆる三途の川に到達するまでは、これで遊んでるって事?w
偶然の一致、と言ってしまえばそうなんだけれど、
考えれば考えるほど、不思議な事が他にも多くある事に気づいた。
ー続ー
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