ギャンブル依存症が治らないのは何故だろう
ギャンブル依存症についての記事になります。
何故、ギャンブル依存症は治らないのだろう。
まず依存性という病気について、はっきりと明文化しておきたいことがあります。
生活を送る上で、どの程度の支障が出ているか。
支障という部分にフォーカスを充てて考えてみたいと思っています。
そして、個人的に思う依存性の定義ですが
選択肢を選べなくなる病気だと思います。
優先順位をつけられても、依存しているものを優先してしまうのでタスク管理が出来ない。
その為、選択肢が狭くなり限られたことしか出来なくなる病気なのではないかと思ってます。
自助会、デイナイトケア、グループホームで数々のギャンブル依存症の方を見てきました。
共通していえることは、所得に応じたギャンブルを行えないということだと思います。
支援者の方は、福祉、医療の分野の方ですが
金銭管理、認知行動療法を行ってくれました。
全く意味が無いわけではないですが、その場しのぎの支援で継続性がなく、ギャンブル依存症が良くなった、マシになった人を見たことがありません。
結果として、根本的に何も変わってない場合が殆どだということです。
それは支援のやり方に問題があると思います。
まず、金銭管理についてですが。
他人にお金を管理してもらって、依存性患者の管理能力が上がるのでしょうか?
金融リテラシーが低いこと、お金の性質を理解できないこと、所得に対してギャンブルに使える金額がどの程度か把握できてないこと。
金融リテラシーを、まずは理解していくことが、金銭管理の1歩目なのではないでしょうか。
日本人は特に金融リテラシーが低い国民だと言われていますね。
僕も最近ようやく増税に伴い、お金の性質や、お金について考えはじめました。
初歩的なことを学んでますが、それでもギャンブルについてユーザー側のメリット・デメリットを考える、良い動機になりました。
支援の現場では、マネーリテラシーについて、お金の性質について教えてもらうことはないです。
それは義務教育でもそうでした。
金融リテラシーを専門知識として扱うのではなく、全国民が学ぶ体制が増えれば、ギャンブル依存症を抑制する要因になるのではないかと思いました。
記事の冒頭で、ギャンブル依存症は選択肢を選べなくなる病気ではないか。と書きましたが、その事にも触れていきたいと思います。
言い換えると、必ずやらなければいけないことを先送りにしてしまう病気でもあると思います。
明日からやる。明日なら出来る。と言って、出来ませんでした。というダイエットにも似てますね。
嘘つきは泥棒の始まりにも似てて、先延ばしは依存性の始まりだと思います。
しかし、タスクを先延ばししてしまうのは悪いことでは無いです。良い悪いで考えても仕方ないし、悪いこととして考えても何も得られません。
ギャンブルによって先延ばしされることが問題だと思います。信用を失うことに動機にもなります。
例えば、約束を守れない。嘘をついてまでギャンブルをしてしまった。という、よく聞く常套句は、ギャンブルによって先延ばしされたタスクによる報復だと思います。
やらなければいけないことを、先延ばしして失敗した例として、芸人さんの税金申告漏れという失敗がニュースで問題視されてました。
これは、ギャンブルではないけれどタスクの先延ばしによる良い失敗例だと思います。
何故こんなことになるのか?考えてみたのですが、自分で出来ると思っている。ことが問題なのではないかという結論に至りました。
自分で出来ると思っていても、出来ないことも沢山あります。それは思い込みだと思います。
自分で出来ると思っている思い込みこそが、リスクになるのではないでしょうか。
ギャンブル依存症に関しても、自分でタスク管理が出来ると思い込んでいたり、自分はそんなプロセスに陥ったりしないという思い込みがあるうちは、治療はスタートしないと思います。
自分の状況を理解して、助けが必要だと伝えられることが大事だと思います。
自分を受け入れられないと、自尊感情は低下していき、逃避のひとつとしてギャンブルをしてしまう恐れがあります。
怒りっぽくなり、感情のコントロールが出来なくなると、病気に金保留の激アツリーチが掛かっている状態かもしれませんね。
怒りの矛先をホールに向けても、メーカーに向けても、病院や世の中に向けても、何も現実は変わらないからです。
他にできること無かったかな?と思い返してみたり、何か笑えそうなことを想像してみたりして、ジョークにできるくらいの余裕がないと、ギャンブルは出来ないとも思います。
タスク管理と金銭管理については、また個別に細かく記事にしようと思ってます。
今日の記録はここまでにしたいと思います。
興味が湧いたり、続きが気になる方、良かったらフォローして下さると嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?