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個人から集団(共同体)のための活動へ

個人の課題を突き詰めていくと孤立した考えに至るのではないか?確かにそうだ。個人の課題に他者が介入すべきでないというならバラバラの関係になってしまう。
でも課題の分離は人間関係に対する考えの始まりに過ぎなかった。

著者: 岸見 一郎 , 古賀 史健

以下、4夜目の話のメモ

世界の中心はどこにあるか

個人心理学と全体論

個人心理学とは「分割できない心理学」
心と身体は分割できない
意識と無意識は分割できない
理性と感情は分割できない

課題の分離とは絡み合った人間関係の糸を解きほぐすこと
課題の分離は人間関係の始まり

対人関係のゴールは共同体感覚

共同体感覚
共同体 国家や人類、過去から未来、無生物から宇宙まで含んだものを共同体と提唱している
(ここを理解しないとアドラー心理学は理解できない

社会の最小単位
「私」と「あなた」

何故私にしか関心がないのか

承認欲求にとらわれている人も自己中心的
 他者に認められたいと思うことも自分にしか関心がないため自己中心的である。

あなたは世界の中心ではない

全体の一部でしかない
世界の中心でいる人は「私のために世界がうコくべきだと考える」人と接する際に他者は私の何を満たしてくれるのかと考える
「世界」は「平面な地図」ではなく「地球儀」のように球体である。すべての個所が中心である。

共同体へのコミット
私はあなたに何を与えることができるのかを考える

より大きな共同体の声を聞け

共同体は無限大
目の前の共同体に縛られずより大きな共同体に所属していると感じてほしい
「会社」を退職しても「地域」に「国」という共同体に所属している

より大きな共同体を意識した方が良い
学校になじめない際に「学校」という共同体のみを絶対の共同体とした場合
いじめやなじめないことなどが起きた際に小さな共同体「家」などに逃げ込んでは解決はしない
より広い「地域」や「国」で考えれば退学をし別の「学校」へ行くという考えもできる。
「家」に籠っては解決できない。

自分の価値、他人の価値、共同体の価値

叱ってはいけない、ほめてもいけない

課題の分離から共同体感覚へ

褒めるというのは「能力が上の人から下の人へ行うこと」能力に関する上下関係を作る。人を操作する行為のため良くない行為だとしている
「人は他者に褒められると自身に能力がない信念を形成していく」

勇気づけというアプローチ

介入と援助を分ける
援助をすること
大前提に課題の分離があり
自らの意志で課題に取り組むように援助する
課題に向かう勇気を付けることを「勇気づけ」という。

自分には価値があると思えるために

感謝を伝えることが横の関係ができた対等な勇気づけになる。
貢献を重く考える

人は自分に価値が思えたとき勇気を持つことができる
いったいどうすれば自分に価値があると思えるのか
共同体にとって有益であると思えること

誰かの役に立っている、それ故私は生きる価値がある

ここに存在するだけで価値がある

ここに存在していることで役に立っている
「誰かが始めなければならない。他の人が協力的ではないとしても、それはあなたには関係がない。私の助言はこうだ。あなたが始めるべきだ。他の人が協力的であるかどうかなど考えることなく。」

人は関係を使い分けできない

縦の関係か、横の関係でしかとられられない

意識の上で対等であること

感想

自分の存在価値ってふとあるタイミング、ある歳になると考えると思う。社会に役立ているかとか「命の価値とは」みたいな感じで気になったりした。
アドラー心理学としてそこに存在するだけで社会に役立っていると考える。この本には書かれていないが、この際に、「社会的価値」と切り離すことが重要だと思う。
話の中でも出てきたが、目上の方を敬うこと、組織の長などの決定などには従うなどの「社会的価値」は社会に生きる私たちには必要です。
でも、共同体の中ではあなたの、私の価値は変わりなく等しく価値があるということです。
難しい…難しいけど知っておきたい。

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