文章を書くことを学ぶ:共感(エンパシー)が得られる文章
前説
正しいから必ず良いというわけではない。たとえ正しいとしても、それを伝えたい対象者が心から納得することがなければそれは良いものとならない。
人は感情を持っている。それを無視して「良い文章」を伝えることは難しいのです。
では感情を理解するようなか書き方とは何か?それは共感できる文章を書くことです。
著者:中野 巧
共感の力
共感によって広まったプロジェクト
女子高生が考案した「痴漢抑止バッチ」を缶バッチ化するクラウドファンディングがありました。わずか1週間で目標を達成、3か月の期間を終えたときに424%の達成率(2,123,000円)を達成し、プロジェクトは大成功しました。
このプロジェクトの共感を呼んだ部分は「痴漢抑止」という単語です。多くは撃退や撲滅のような強いネガティブなワードを使っています。ですが、そのワードは今の世間では強すぎるようです。そこで、「抑止」というワードに変えたことで多くの方の共感を得ることに繋がったとプロジェクト代表の方が分析されていました。
社会的ムーブメントには必ず「共感」が根付いているのです。
共感を作る手順
ネガティブからポジティブへの変化を導く
では、共感を作っていくためにはどのような作業、イメージが必要か。それはネガティブなセリフをポジティブなセリフへ変換していくこと。
ネガティブな思いなどだと想像を抜けないため、セリフの方が良いです。
変換していく手順
①ネガティブなセリフ
②ネガティブな感情
③ネガティブな背景・本音
④ネガティブへの言葉かけ
⑤ポジティブへの言葉かけ
⑥ポジティブな感情
⑦あなたが相手に求める行動
⑧ポジティブなセリフ
パッとみればネガティブkらポジティブへの流れですが、なぜこんなに細かい段階を経ていくのか?端的に言えば、相手が納得的ない内容(相手に求める行動)を伝えても拒絶反応が起きてしまうからです。
極端な例で、タバコを止めるように喫煙者に「タバコをやめてください。そうすれば健康に良いですよ」といったところで多くの喫煙者はやめれば健康になること、それでも衰退という思いがあります。(背景・本音)そこに理解を示さず自分の思いを伝えてもすんなりと受け入れられないのですね。
それぞれの手順の詳細
①ネガティブなセリフ
ネガティブな感情を持つ核の人はどんなネガティブなセリフを言っていますか?
②ネガティブな感情
①で想像したネガティブな人の感情はどんなですか?
③ネガティブな背景・本音
セリフや感情を踏まえて、ネガティブな人がなぜ、ネガティブなのかの背景や本音を記載する
④ネガティブへの言葉かけ
ネガティブな人に対して安心してもらうためにはどんな言葉かけをしますか?
⑤ポジティブへの言葉かけ
ポジティブな状態になるなら、あなたのどんな言葉かけ、メッセージをしたからでしょうか
⑥ポジティブな感情
⑧で思うあなたのポジティブな人のポジティブな感情、状態はどんな感じか記載します。
⑦あなたが相手に求める行動
①のセリフの人が⑧のポジティブな人の状態に近づいたのなら(⑧のポジティブな人に対して)どのような行動をとってほしいですか?
⑧ポジティブなセリフ
書こうとしている文章に対して、一番勝ちを感じれくれそうな具体的な1人を決めます。その人が文章を読んだときに行ってくれるであろうポジティブなセリフを決めます。
手順を繋げてストーリーを描く
導きたい読み手感情の流れをヒントに、共感を結果に繋げて文章を構成していきます。ストーリーを描き、文章へ作っていく際に、先に書いた手順を越えに出して読むと自分の思う流れかどうかが確認できます。
読んでみて詰まるようなことがあれば、それは感情の流れも詰まるような部分ということになります。
感想
文章は正しい情報、自分の意見を伝えるものと思っていましたが、「共感」できるように文章を書くことの大切さがあるのを知りました。私の身近なものでは「漫画」とかはある意味共感ですね。主人公に自信を投影するのもある意味共感かと
それを自身が考え、作る側になると記事にしたように細かい部分まで考える必要があるのだなと…試していますがまだ私には難しいですね。書くのでいっぱいいっぱいです。
ただ、型がないより今はこの形で進めていきたいですね。