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2020年2月の記事一覧
西阪仰『相互行為分析という視点 文化と心の社会学的記述』1章 (まとめ)
1章 相互行為分析という方法
社会成員自身にとっての社会秩序に近づくための方法として本書が提案するのが、「(相互行為を隠れた条件・根拠などから) 説明すること」の放棄である (:34)。本書は徹底して「ある相互行為の秩序が、相互行為の具体的進行のなかで、またその具体的進行をとおして、その時々の相互行為上の偶然的条件に依存しながら、いかに組織されているのか」の記述を行う (:35)。
◎ 1
西阪仰『相互行為分析という視点 文化と心の社会学的記述』序章 (まとめ)
序章 社会という領域
◎ 1節 相互知識のパラドックス
社会が成立するためには、「互いの存在を知りあっていること」、そして (競争や協力にあたっては)「同じコノもの、アノものを見ていること」を必要とする。しかし、いくつかの例に従って検討を行うと、この条件が成立するためには社会の成員が無限の「相互知識」を持つ必要があることとなってしまう。
〇 親しみとして軽蔑の言葉を送るという儀礼について。