うつ病になったときのこと56
目が覚めたときには既に日の出が窓から差していました。
時計を見ると朝の6時半です。
朝の海を見たいと思い、外に行こうと起き上がると
起きたんか?
サンドウィッチ食べたいから買ってきてや~
と既にお目覚めの嫁はスマホをいじっていました。
私は部屋を出てフェリーのデッキに出ました。
晴天かつ船上からの海を見るのは海上自衛官以来のことです。
朝日を浴びた海は今までのことを忘れさせてくれるほど美しいものです。
これはいつも同じでした。すぐに現実に戻されますがこの景色を見た瞬間だけは私のものです。
深呼吸してから現実に戻り、売店で嫁のサンドウィッチと自分用のコーヒーを買って部屋に戻りました。
入港までの時間をゆっくりと過ごしました。
入港後に船内アナウンスが入りました。
現在、皆様の退船のための作業中です。
お車で乗船されているお客様はお降りの支度をお願いします。
お部屋の鍵はフロントへ返却をお願いいたします。
私と嫁は荷造りをして部屋を出てフロントに向かいました。
嫁は、
船旅って意外と快適やったな~
良かったわ。船酔いもなくて。
といい、ご機嫌です。
間もなく嫁の実家へ向かうこととなります。
誘導に従って車はフェリーを後にしました。
つづく