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うつ病になったときのこと61

家に帰ってからフローリングの床に横たわりつつ、療養先で抗うつ薬をもらうために受診するメンタルクリニックをスマホでサーチしていました。

気になったのは漢方を中心に精神疾患の治療を行っているというクリニックでした。

初診は電話予約のみと書かれていましたが物理的な近さが負担にならなさそうだと思い、思い切って電話をかけてみました。

「お電話ありがとうございます。〇〇クリニックでございます~」

女性のハイトーンなボイスで私はたじろいでしまいました。

「もしもし~もしもし~???」

私はどうやら固まっていたようです。

なんとか初診の予約をしたいこと、また紹介状がある旨を説明しました。

すると、

「そうですね~一番早くて来週の木曜日の午前中にご予約をお取りできますがいかがいたしましょうか~?」

あまりにハイトーン過ぎてまた私は固まってしまいました。

我に返って薬はぎりぎり間に合いそうだと思い、予約をお願いしました。

「初診は心理テストと臨床心理士の面談を受けてから、医師の受診となりますのでお時間が1~2時間ほどかかりますがよろしいでしょうか?」

ようやくハイトーンボイスに慣れてきたので即答しました。

全く問題ありません、と回答すると、

「それでは来週木曜日の10時にお待ちしておりま~す。失礼いたしま~す。」

予約がとれた安堵と時間にしてたかだか10分程度の電話でどっと疲れが出てしまい、私はそのまま床で気絶してしまいました。

つづく

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