第十四話 「疎外感」
一人部屋にこもって勉強や自作のゲームをするのに夢中になっていた一方で、集団で何か一つの事に取り組むのが嫌になってきた。特に嫌な思い出として記憶に残っているのは、図工、なわとび、運動会である。子供なら誰でも喜びそうな時間だが、私にとってはただただ苦痛の時間だった。
その日の図工の時間は、折り紙で鶴を折ろうというものだった。先生が教壇に立ち、工程を順に説明していく。最初は簡単だった。隣の子と楽しくしゃべりながら、和気あいあいとしたムードで進行していった。すると、急に難易度が上が