見出し画像

【IVRy入社エントリ】すべての人が仕事に熱中できる世の中を作りたい

はじめに

こんにちは。2024年10月1日にIVRyに入社した米元です。

好きな食べ物は信玄餅です。

IVRyではエンジニアリングマネージャーという役割で、組織づくりやプロジェクトマネジメントを担当しています。

この記事では私自身のことやIVRyに入社して感じたことを書いていこうと思います。

1人でも多くの方にIVRyに興味をもってもらえたら嬉しいです。


自己紹介

自己紹介として簡単に経歴を紹介します。

SIer (2000〜)

新卒で大阪本社のSIerに入社し、当時できたばかりの東京支社へ配属されました。
3年目頃まではPerlを使ってtoC向けのPCやモバイルサービスの開発を経験しました。
ガラケーの全盛期のモバイルサイトの開発や、Javaを中心とした基幹システム開発など多くのプロジェクトを経験させてもらいました。
後半の2年は自社サービスの開発も経験させてもらい、その中でエンドユーザーと直接やりとりしながらサービスを運用し改善していく楽しさ・難しさを学びました。

2006年頃に「へんな会社」のつくり方(著者は株式会社はてなの創業者の近藤さん)を読み、Webベンチャー企業の働き方やカルチャーに興味を持ちました。ちょうどそのタイミングで2社目の会社に声をかけてもらい、初めての転職をしました。

アドウェイズ(2007〜)

2社目のアドウェイズでは、エンジニアとしてだけでなくPdM/PjMや新規事業責任者など様々な立場を経験させてもらいました。
10年近い在籍期間の中で社員数は200名から1200名を超える規模まで大きくなり、毎年のようにやることが変わるような環境の中で自分自身をどのように成長させ、変化に適応させていくかを学んだ期間でした。

エンジニア向けSaaSスタートアップ(2017〜)

3社目はアドウェイズのOBが起業したスタートアップでした。資金調達したタイミングで声をかけてもらい、1人目の社員として入社しました。
GitHubのPRやcommitのログ、ドキュメントツールへのアウトプットなどからエンジニアの成果を定量的な評価とフィードバックをするためのエンジニア向けSaaSを開発していました。
ただ当時はまだ今のような文脈での開発生産性は流行っておらず、私自身の力不足もあり残念ながら入社後1年足らずで事業撤退とピボットが決定し、そのタイミングで私も退職することになりました。

スマートキャンプ(2018〜)

4社目のスマートキャンプにはエンジニアとして入社し、組織拡大のタイミングで開発組織全体のマネジメントを担当しました。

IPOに向けた事業・組織の拡大、M&Aによる上場企業グループへのジョイン、創業者の退任と代表の交代など、会社や組織として大きな変化がある中で執行役員/VPoEとして事業成長や開発組織づくりを経験させてもらいました。

執行役員/VPoEの退任後は生成AIを活用した生産性向上プロジェクトに参画し、架電音声の文字起こしとその要約などいくつかの業務改善ソリューションの開発に取り組みました。

転職の背景

前職の在籍中に第一子が生まれ、子育てを通じて少しずつ自分の仕事観が変わっていきました。
それまでは自身の成長ややりがいにフォーカスしていましたが、子供の将来を考えるうちに子供が大人になった時によい社会になっていて欲しい、そのために自分も社会に貢献したいという思いが年々強くなっていきました。

前職はB2BのSaaS企業が主な顧客であり、支援先のSaaSを広めることで日本の生産性を上げていくという思想でした。
それ自体は合理的な考え方だとは思いつつ、自分自身が最終的に価値を提供したいユーザーまでの距離が遠く感じられてしまい、社会に貢献している実感をあまり得られていませんでした。

もっとユーザーに近い仕事をしたい。社会に貢献している実感を得たいという想いから、それが実現できる新しい環境を探し始めました。

IVRyとの出会い

IVRyについてはmirakuiさんの退職エントリで認知はしていました。

その後、しばらくして転職活動を始めた頃にメッセージをもらい、mirakuiさんの記事を思い出して面談を受けてみることにしました。

その際に面談の事前資料として共有してもらった IVS2022 LAUNCHPAD NAHAのピッチを見て、スモールビジネスや中小企業における電話対応の課題やそれを解決することの意義について初めて理解し、興味を持ちました。

決め手

転職活動ではありがたいことに複数の会社からオファーをいただいたのですが、その中でなぜIVRyに決めたのか。
どの会社の事業も社会貢献性が高く、選考中にお会いした方々も魅力的でしたが、最終的にIVRyに入社を決めた理由は以下の3つです。

1.対象の業界や規模を問わないこと

IVRyの対象である電話応答の課題は業界や企業の規模を問わないため、社会の広い範囲で課題解決できると感じました。実際にIVRyは日本にある業界のうち9割近くで導入が進んでおり、スモールビジネスから中小企業・大手企業まで規模を問わず導入されています。自分が普段利用するような店舗も対象ユーザーになるため、サービスが世の中の役に立っている事が想像しやすく、非常に魅力に感じました。

2. プロダクトの中心にAIがあること

IVRyはAIを中心に考えられているプロダクトであり、AIやその周辺のリソースに投資することが合理的な経営判断となり得る事業であることも大きな魅力の1つでした。

エンジニアとしては生成AIの進化やその社会実装に関わっていたいという気持ちがある一方で、実際に事業としてそれができる会社は多くないと思っていました。
特にAIが中心ではないプロダクトや、既に一定規模の売上や利益が出ている事業の場合は業務プロセスやビジネスモデルを変えるようなリスクを犯してまで大きくAIに投資することは(よほど余力のある企業でない限りは)経営判断として難しい場合が多いのではないかと思います。あくまで部分的な適用にとどまったり、時間をかけて検証してから適用することが多いのではないでしょうか。
ただ今の生成AIの進化のスピードを考えると、早期にAIに投資した企業とそうでない企業では3年後や5年後にはとても追いつけないほどの差がついてしまうリスクを感じていました。

その点、IVRyではAIの進化の方向性とその未来から逆算してプロダクトが考えられており、ロジカルに地に足をつけて生成AIの活用をしている点がとても良いなと思いました。

3. 会社がどうなるか、自分が何をやるか正直わからん。カオスなこと

他の会社は入社後に何をするかはある程度は見えていましたし、自分のこれまでの経験も活かせるイメージが十分についていました。
一方でIVRyは急激に事業や組織が拡大しているため今の課題が3ヶ月後には課題では無くなっていたり、別の大きな課題が生まれているような状況でした。そのうえ採用ポジションの「エンジニアリングマネージャー」の役割は社内で定義されておらず、自分でやることを定義していく必要がありました。
ただ逆にこのような予測不可能な状況だからこそ難しい課題と向き合う機会や自ら意思決定できることが多く、それが自身の成長に繋がるのではないか。そしてその成長とともにプロダクトを通して社会貢献も実現できるのではないかと感じ、飛び込んでみたいと思いました。

最後の決め手「Work is Fun」の体現

収まりがいいように3つと書きましたが実はこれが最後の決め手でした。

IVRyのMission / Vision

選考の終盤にオフィスを訪問した際、皆さんの圧倒的なプロダクトへの熱量と仕事を楽しむ姿勢を感じたことも大きな理由の一つです。
電話体験を良くするための技術的なこだわりや、雑談の中からアイデアがでてきて盛り上がる様子も含めて、Visionにある"Work is Fun"を自分たちで体現しているように感じ、とてもワクワクしたことを覚えています。

入社後に感じたこと

ここからは入社後に感じたことを書いていきます。

オンボーディングがすごい

これは完全に良い意味で予想外だったのですが、入社後のオンボーディングが想像の10倍充実していました。

IVRyでは入社して間もないにもかかわらず活躍している人がたくさんいます。
本人達の能力の高さもありますが、要因の一つにオンボーディングの密度の濃さがあると思います。

オンボーディングの内容についてはぜひ官田さんの記事を読んでみてください。
このフェーズのスタートアップでここまで丁寧にオンボーディングプログラムが用意されている会社はなかなか無いのではないかと思います。

スピードが速い

ビジネスも開発も入社前の想像以上にすごい勢いで進んでいます。
週次の全社ミーティングでは毎週のように新たな事業進捗やプロダクトのリリースが共有され、制度の変更や全社Issueの解決策が発表されます。

入社してまだ1.5ヶ月ほどですが、体感的には倍かそれ以上の期間を過ごしているかのように感じます。

まだまだスタートアップなこともあって開発環境・インフラ・開発プロセスなどあらゆる面で課題はありますが、それらが毎日すごい勢いで改善されていくのを目の当たりにしています。

また、IVRyのエンジニアはミドル・シニア層が中心で経験のある方が多いせいか、仕事の進め方がうまい人が多い印象があります。

自分で気付いた課題に対して課題感を発信し、周囲の合意形成をとりながら解決のためのアクションをとっていく。周囲もそれに対して積極的に意見を出しながらも協力していく。このような動きが日常の業務の中で自然と行われており、スピーディな課題解決につながっているように感じます。

組織構造が特徴的

IVRyでは事業部やそれに紐づく役職というものが無く、プロジェクトとサークルという2つの軸で組織がデザインされています。

プロジェクトとサークルの図

この意図や背景については奥西さんの記事に詳しく書いてありますが、自分の理解では"事業成長と個人の成長・やりがいなどの本質的なもの以外の余計なものを削ぎ落とした"のがこの形なのかなという理解をしています。

構造自体は複雑ではないものの、これまで所属してきた組織とは異なる概念のため、エンジニアリングマネージャーとして組織を作るうえで自己のアンラーニングが必要だと感じています。
このような組織デザインの思想や、カルチャーを維持もしくはより良くしながら、どのように組織をスケールさせるかという点がIVRyでの組織づくりの難しさであり面白さでもあると思います。

情報の透明性が高い

IVRyで強く感じることの一つが"情報の透明性の高さ"です。

社内会議の議事録は人事情報や秘匿性の高い内容を除いて基本的にすべて公開されており、Notion上で全社員がアクセスできるようになっています。

社内のSlackも同様にDMやprivateチャンネルは非推奨となっており、私自身も入社後にDMを利用したことはほとんどありません。

さらにオフィスでの会議はほとんどの場合はオープンなスペースで行われていて、会議室を利用することは滅多にありません。

また、入社すると全員にtimesチャンネルが作成され、全社員が参加する仕組みになっています。timesでは仕事の話だけでなく雑談や趣味の話など様々な会話がなされていて、社内SNSのような役割を果たしています。使い方が上手な人はtimesで思考や作業の過程を書きながら仕事を進めたり、分からないことに対してフィードバックをもらったりと業務に有効活用されています。

自分はこれまでtimesを積極的に運用した経験が無かったので最初は150人以上いるチャンネルで自由に呟くことに抵抗がありましたが、他の人の使い方を見たり自分の発言に対して誰かしらリアクションをしてくれることで安心感を得られ、徐々に慣れてきました。

timesの事例探しに困ったところを助けていただいた様子。

一般的に「透明性が高いこと」は良いこととされていますが、いざ情報を公開しようとすると「まだ決まっていない事を公開することで混乱が生じるのでは」「こんなことを皆が見える場所に書いて大丈夫か」などという不安を感じて躊躇しがちです。

ただ実際やってみると意外と困らないし、むしろ書いた内容にフィードバックがもらえたり、自分が知りたい情報は取りに行ける安心感があり非常に快適です。

議事録を見て疑問に感じたことや分からないことがあれば質問することが奨励されており、週次で行われる経営会議(Make It Funミーティングと呼ばれています)の議事録には毎回多数の質問とその回答がやりとりされています。

情報の透明性が高いことで各自が自主的に判断する速度が高まりますし、作業の重複を防いだり無駄な問い合わせを削減するなど、スタートアップにとって最も必要なスピードが担保されます。

これらに対して代表の奥西さんをはじめとする経営メンバーや既存の社員のコミットメントが非常に高く、新しく入社したメンバーもそれに倣ってアクションしていき、カルチャーとして根付いていく、よいサイクルが生まれているように感じます。

多様性を大事にしている

最後にもう1つIVRyで感じていることは、多様性を大事にしていることです。

IVRyには「Keep on Groovin'」というバリューがあり、多様性と協奏/共創のカルチャーがあります。

IVRyの3つのValue

以前、飲み会で奥西さんにカルチャーについて聞いた際に「同一の目的に対して本気になれていれば、それ以外のことは重要ではない。楽しいと感じるものが違ってもよい。例えばワイワイするのが好きな人がいてもよいし、そうじゃない人がいてもよい。いろんな"楽しい"があってよい。楽しいと感じることが異なるコミュニティがたくさんがあった方が会社もスケールする。(意訳)」ということを話されていて、非常に印象に残っています。

この話を聞いて思い出したのが、以前読んだ本で紹介されていた「ビロンギング」という概念でした。ビロンギングとは「自分の居場所はここである」という感覚のことなのですが、多様性の文脈でこれを実現することで高い組織パフォーマンスが生まれるそうです。

GLINTの調査によるとビロンギングを感じている従業員はエンゲージメントが6倍高いことが確認され、エンゲージメントの高さは行動量、野心的な目標の設定、自らフィードバックを求める姿勢などを高めます。また、『ハーバード・ビジネス・レビュー』の調査でも同様に、ビロンギングを感じている従業員は仕事のパフォーマンスが56%向上し、退職リスクが50%低下し、病気による欠勤日数が75%減少することが示されています

千田 和央. GitLabに学ぶ 世界最先端のリモート組織のつくりかた ドキュメントの活用でオフィスなしでも最大の成果を出すグローバル企業のしくみ (p.136). 株式会社 翔泳社. Kindle 版.

IVRyではノリが良くワイワイする人もいれば物静かでおとなしめの方もいますし、ボルダリングの壁を登る人もいればDJもいます。毎週のように飲んでいる方もいれば仕事が終わるとさっと帰る人もいます。

Slackにはクラブ活動のチャンネルが80近くあり #club-bouldering / #club-anime / #club-beauty / #club-japanese-sake などなど、多様なクラブが存在しています。平日の夜や土日に集まって活動したり、Slack上でそれぞれの趣味や興味があるものについての話題を楽しんでいます。
私も先日 #club-kofun の活動に参加して一生分のハニワを見てきましたが、普段業務で関わることが少ない方ともお話できてとても楽しかったです。

奥西さんによると特にビロンギングを意識してカルチャーを作っている訳ではないそうですが、結果的に皆がビロンギングを感じやすい状況を作れているのではないかと感じています。

趣味や好きなモノ・コトは違うけれど、それで良い。お互いを尊重しながら仕事も遊びも超真剣に取り組む。
同じ目的に向かって多様な仲間がそれぞれのWork is Funを体現しています。

クラブ活動(#club_kofun)で訪れたハニワ展。これもWork is Funの一コマ。

今後について

入社してからこれまではプロジェクト内の開発プロセスの整備やチームビルディングなどを中心に取り組んできました。
今後は事業や組織にとってレバレッジが効くことはなんでもやるつもりですが、特に中長期的な技術課題や組織課題の解決とそのための仕組みづくりにチャレンジしたいです。
エンジニア1人1人が最高のパフォーマンスを発揮できるような環境を作り、Missionである「最高の技術を、すべての企業に届ける」の実現を目指します!

最後に

今回の記事を書くにあたって改めて自分にとってのWork is Funとは何かを考えた結果、以下の2つかなと思い至りました。

  • 仲間と共に「コト」に向かい、仕事に熱中できていること

  • 自分の仕事が世のため人のためになっていると実感できていること

IVRyを使っていただくことで、本来やりたいコトに集中し仕事を楽しめるようになる。

そんな社会をIVRyの仲間と共に作っていきたいと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

少しでもIVRyに興味を持っていただけた方は、ぜひ面談などでお話できると嬉しいです。

現在採用中のポジションはこちら


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集