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中庸を目指せるレベル

「10000時間の法則」というのがあります。
だいたいのことは
1万時間費やすと
プロフェッショナルになるという
意味で使われています。

私は最近今の会社を
10年の勤続で表彰されましたが
ザッと時間にすると何時間だったか
計算してみます。

少なく見積もったとしても
1日8時間×週5で40時間
だいたいそれに4を掛けて
1ヶ月で160時間

1年間で約2000時間
となると
だいたい5年前後で10000時間
達することになります。

10年だと役20000時間になりますね。笑

少し前に勤続10年を突破した
上司がいて
以前面談をする機会がありましたが
なんとなく
私と考えていることが近いような
印象を受けました。

なるほどこの仕事を10年も続けていると
同じような壁にぶつかって
同じようなことを悟っていくのだろうと
感じたのが記憶に新しかったのです。

Aという方向に向かっていたのに
明日からは急に対局にあるBを目指せと
方向転換の激しい業界の中で
繰り返し翻弄される中で
私は「中庸」という言葉を
使うようになってきました。

そして言葉は違えど
上司は「ANDの力」と言い換えて
似たようなことを言っていました。

これからの時代は二兎を追っていく
ような時代で
一兎を追ったから
もう一兎は追えない
ということはないということ

具体的には
コンプライアンスに比重を置いたから
営業利益が下がってもいいという
ことでもなく
両方目指すことが出来る
というようなことです。

ただよく行くバーの店主と
この話をした時に
彼もバーをやり出して長く
10000時間以上プレーヤーなので
話がわかったからなのか
こんなことを言っていました。

「中庸を目指せるのは
 それなりのレベルの人だけだよ」と。

たしかに。

先程の例で言うと
販売に関しては
「営業力」と「コンプライアンス」
最初はどちらかに比重が寄るのです。

その後に
どこかの地点で
自分に足りない対極のスキルを
思い知らせるような出来事が起こって
軌道修正していくのです。

物覚えの良い新人も
短期で見ると
優秀に見られますが

物覚えが悪いとされる新人と
1万時間という膨大な時間の前には
誤差でしかありません。

おそらくそれは
最初にうすーく全体を理解して
やり始めるか
ひとつひとつ理解して
着実にこなしていくかの
差でしかないのです。

最初にうすーく全体を理解して
やり始めた方は
最初は容量がよく物覚えが良いと
褒められますが
長い経験の中で必ず
自分の理解が薄いことで
痛い目に遭う経験をして
丁寧に着実にやることの大事さを
学んでいくものです。

そうやって
対極の考え方を行ったり来たりしながら
少しづつ上に登っていって
目指せるのが「中庸」なんじゃないかと
店主は言います。

図で言うと

こんな感じでしょうか?
フリーハンドですみません。笑

私はこの10年の中でも
「ああ、また同じ罠にハマった
 何回同じ過ちを繰り返すんだ」
と自己嫌悪になったことが
幾度とありましたが

この図を見ると
自分では同じ罠にハマってしまったように
感じても
実は前回よりも少し高みに行けてるのです。

石の上にも3年
なんて古いことを言うつもりはないのですが

ある程度続けていることで
見える景色もたくさんあるのだなと
感じました。

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