#3 「私とカメラ」〜社会人編〜
こんにちは。
妻が用事で出掛けているので子供を見守りながらnoteを執筆しています。
noteを初めて1週間が経ちましたが、読み応えのある記事を書くクリエイターさんがたくさんいてとても楽しいです。いい記事を見ると創作意欲も高まりますね。
さて今日のお話は「私とカメラ」の後編。社会人になってから出会ったカメラとのエピソードです。本格的に富士フイルムの沼へとはまって行く様を、ゆるくお付き合いいただければ嬉しいです。
前編はこちらより↓
もう一度写真を始めよう
FUJIFILM X100F
就職してからというもの「仕事」という責任に追われてすっかり趣味で写真を撮らなくなっていました。もう一度写真を始めようと思ったのはコロナ禍の影響。
就職してから6年が経った頃、突然“ステイホームの大号令“がかかりました。
土日もなく働いていたのに突然仕事のない生活。ぽっかりと空いた心の空白。
「久しぶりに写真でも撮ってみようかな」
そんな思いでマップカメラでカメラ探しがスタート。
その頃はSONYが急速にシェアを広げていてα6000シリーズが価格も手頃で良さそう。
でも自分の知っているカメラの形をしていない。
カメラっぽいカメラを探してたどり着いたのがX100F。
中古5万くらいで並品を購入しました。(今はとても手が出ない価格で流通してます)
届いてびっくりのハイブリットビューファインダー。
素通しもEVFもどちらも切り替わるギミックはカメラ好きの心をぐっと掴みました。
35mmの画角を素通しのファインダーで撮影するのはとても痛快な体験です。
自分が高校時代に使っていたQL19やST605のように、アナログを感じながらに写真を撮れる喜び。
「シャッタースピード」「ISO」「絞り」写真を撮る所作がそのままできる。
X100の魅力が私を写真の世界に連れ戻してくれたのです。
RICOH GR3
X100Fで撮った写真はX(当時Twitter)に投稿していました。
SNSで撮った写真を気軽に交流できるようになったのも新鮮でした。
そうすると他の人の素敵な写真も目につくようになります。
解像感、写実性。GR3で撮った作品に次第に惹かれていくようになりました。
一回り小さなGRをカバンに入れてコロナ禍が落ち着いてきた街並みをスナップして歩きました。久しぶりの飲み会にも気兼ねなく持っていける機動性。(マスクをしてパーテーション越しに飲んでいたのが懐かしいですね)
モノクロ撮影の楽しさもGRに教えてもらいました。
28mmの画角は手を伸ばしてモニターで撮影するにはちょうど良く、いつも一緒に過ごしたカメラでした。
SONY RX100
仕事用途で買い足したのがRX100(初代)です。
GR3はとても気持ちよくスナップできるカメラでしたが、28mm画角だと記録写真を撮るには物足りない場面も多くズームのできるRX100は重宝します。
活躍の場は仕事だけにとどまらず、GRと2台かばんに詰め込んでスナップに行くこともありました。コンパクトな機動性と毎日持ち歩く大切さを教えてくれたカメラでした。
幸せな日々を残すために
FUJIFILM XーT30
この頃のちの妻となる女性と出会います。
二人で過ごす日々を撮っているともっと暖かい色味で写真を残したくなりました。
GRで設定を色々と変えていて気が付いたのは、昔使っていたX100Fの色味を追い求めていること。富士フイルムの色味が自分の中ではしっくりときたのです。
どうせならレンズ交換式がいい。
レンズはXF35mmを使ってみたい。その母艦として選ばれたのがXーT30でした。
XF35mmと第3世代センサーの写りの相性はとても素晴らしく、暖かくてどこか懐かしい写真をたくさん残すことができました。
一度富士フイルムから離れたからこそ、その色味の魅力に気がつくことができました。
この時に富士フイルムの沼へと完全に足を踏み入れたのでした。
FUJIFILM X-S10
結婚が決まって、式の準備のためにスチルだけでなく動画を撮る機会も増えてきました。XーT30はスチルを取る分には何不自由のない名機でしたが、手ぶれ補正を搭載して動画性能も磨きがかかったX–S10に乗り換えることにしました。
レンズを何本か入れ替えながらスチルも動画も大活躍しました。結婚式のムービーも無事に出来上がり当初の目的をしっかりと果たしてくれました。
性能面では今までで最高のカメラでしたが、何かがしっくりとこなくて結婚式以降は持ち出すことがぐっと減ってしまうのでした。
本当に使いたいカメラってなんだろう
FUJIFILM X100F
いいカメラなのに何故か写真を撮りたいと思えなくなってしまったX–S10。
その大きな理由はどこか写真機らしくないこと。
「動画のレックボタン」「モードセレクトダイヤル」「ボディバランス」
動画に特化した部分が自分にとっては愛せなかったのです。
もう一度自分の原点に戻ろう。
スチルを楽しく撮れる「写真機」を買おう。
こうして再びX100Fをお迎えしました。23mmレンズは絞り開放がゆるくふわっとした写りで他にはない味があります。自然と持ち運ぶ頻度もシャッターを切る回数も増え、自分がカメラに求めていたものが完全に理解できた瞬間でした。
ファインダーをのぞく。露出を決める。シャッターを切る。
フィルムカメラの所作で写真を撮れるカメラ。
それが私が本当に使いたいカメラだということを。
FUJIFILM X100V
X100Fを使い出してからしばらくしてX100Ⅵの発売が噂されるように。
約1年間お金を貯めながらその発売を心待ちにしていました。
しかし私がX100Ⅵを手にすることはありませんでした。
それは富士フイルムの国内販売への不信感。
一時期は全ての新機種が品切れ状態。
中古価格は新品以上。発売されても一瞬で品切れになって転売されてしまう。
そんな中プレスリリースになったX100Ⅵのスペックはこれまでの2600万画素センサーを捨て4000万画素センサーを搭載。手ぶれ補正機能と6.2K動画撮影可能なスペック。
価格は前機種より 10万以上値上がり。
これは自分がX100シリーズに求めているものではないな。
そう見切りをつけ、発売を待たずしてX100Vの中古をお迎えしました。
X100Fのコンセプトをそのまま正常進化させたカメラで私とっては完璧な一台でした。
よりテンポ良く動くAF。よりシャープに写るようになった新型レンズ。そして一層洗練された軍幹部。
妻の妊娠から出産、そして育休。
赤ちゃんの日々の成長を。家族3人のかけがえのない日々を撮り重ねる相棒です。
よほどのことがない限り手放すことはないと思います。
そしてたどり着いたのは
FUJIFILM X–T5
別の記事でも書きましたが、現在はさらにXーT5もお迎えして2台体制で日々を記録し続けています。
4000万画素と2600万画素の組み合わせは抜群で、シーンに合わせて最高の富士フイルム環境を与えてくれます。
この2台による幸せな撮影体験についてはまた後日お話ししようと思います。
エピローグ
社会人になってからの13年で8台のカメラと出会いました。
富士フイルムの「写真機」としてデジタルカメラを作る姿勢に惚れ、販売の方針に憂い、最終的には全てを受け入れて、今では2台のカメラを使っています。
今回お話しした8台のカメラで撮った作例(ほぼ日常の撮り散らかし)はまだ残っているのでいつかご紹介できればと思います。
前回の学生編と合わせて「私とカメラ」について楽しんでいただけたでしょうか。
いよいよ次回はXーT5のファーストインプレッションをお話しできればと思います。
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